同級生はどうやら頭がおかしいらしい。【鬼滅の刃】

38話「がんばるで」 ページ39

「何をどうしたらこんな点数取れんだアァ？」

「どうもこうもないですよ。私だって一生懸命悩んで考えて考え抜いた結果を素直に答案用紙に書いたらこうなった訳です！どうしたものか…」

「開き直ってんじゃねェ！！！！」

「だって！！数学苦手なんですよ…ウッウッ。ほら、人には得手不得手があるって言いますし！不死川先生の場合だとその怖い顔と態度ですね。直した方がいいですよ女性にモテません」

「…お前舐めてんのかァ？」

「すみません調子乗りました」


だってもう過ぎた事だし！今更点数どうこう言われたってどうしようもないのよ分かって先生！！！！


「お前ェ…小テストでこんな点数取って、次のテストどうするつもりだァ？」

「ぎくっ」

「初めて口に出してるやつ見たわ。まさか、一夜漬けとか考えてねぇだろうなァ？」

「ぎくぎくっ」


アッ、ごめんなさいその汚物を見るような目やめてください先生！！！！


「……だって、何度やってもできないんだもん。公式覚えてもどこにどう使ったらいいか分からないし、回答見てもさっぱりわかんないし…」


私だって好きでこんな点数取ってるわけじゃないのに…とぶうたれていると、ぽんと頭に手を置かれた。な、なんだやんのか？！


「基本の問題は解けてるだろお前ェ。基本の基本だけどな。要は要領の問題なんだよぼけが。わかんねぇならそのままにすんな。聞きに来い。面倒見てやっから」

「…先生……！」


おら、話は終わりだ飯食ってこいと追い出された。呼んどいてその態度はないわぁ…とか思ったけど、なんだ優しい先生じゃないか。そうだよなぁ、もうすぐだよな。高校生活初めての定期テスト。

特に数学が苦手なわたしはもうほぼほぼ諦めてたりしたんだけど、ちょっとやる気になった。わかんないとこあったら聞きに来よう。そんで、高得点取って不死川先生に一泡吹かせてやろうじゃないの。ふふ。


そんなことを考えながら教室に戻ると、朝のことを覚えていたのか律儀にもカレーパンを手にした山本くんが待っていた。いやぁ、申し訳ないね言ったの私だけど。全部貰うのは気が引けたので半分こして食べた。やっぱカレーパン美味いわ。




そして日を追うごとにいよいよテストへの雰囲気が出来てきた。授業もテストのこと。休み時間の話題もテストのことで皆盛り上がっている。私ら1年は高校初めてのテストだもんな、先生の問題の傾向とか分からんし。こういう時…頼りになるのは……やっぱ先輩方…だよな。よし。

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