似ない兄弟【暗チ】【ジョジョ】 (ページ9)

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やっと氷が溶け始めて自分の拳でやっとの思いで割った時だった。

「と似たスタンドだな」

男の声がした。微かに聞こえただけなので"誰と似たスタンド"かはわからない。Aは"スタンド"がわからなかった。スタンドとは何なのかそれがわからなかった。

男は自分を助けてくれた。

「なあ、アンタ、氷をこんなにして何をするつもりだ？」

男は下敷きになっている自分の額に銃口をピタリとつけた。

「いき、な、り...氷が、俺を、ま、もっ、たん、だ」

「アンタのスタンドはどんなスタンドだ？」

カチリ

引き金がひかれた。

「ス、タン、ド、って何のこと、だ？知らないし、わから、ない」

息を無理やり続けさせながら答える。

「...じゃあ最後の質問だ。アンタは兄弟いるか？名前はなんていうんだ？」

「い、る...あにが、い、るんだ、名前は、"ギアッチョ"...最後に、会い、た、かっ、たな」

「ディ・モールトッ！(非常に)アンタは何か勘違いしているようだ...これからアンタの兄に会わせてやるよ...」

男は電話を持って誰かにかけていた。