中途半端な優しさ ページ45
カノ「ずっと気付かなかったんでしょ？」
セト「違うっす…っ」
セトは俯いて焦っていた。
ひどく複雑な表情をしている。
カノ「何が違うわけ？ほんとだけど？」
セト「…っ、でも俺は…っ、マリーが好きっす
し…、キドにももちろん幸せになってほしいっす…」
はぁ。出たよセトの優しさ。
でもね。優しさが人を傷つけることもあるんだよ。
カノ「…いいかげんにしたら？」
僕のいつもより少し1トーン低い声にセトは
少し怯えた。
カノ「キドはね、セトのその中途半端な
優しさに何度も泣かされてきたんだよ？」
セト「…」
カノ「僕ねぇ、キドのこと大好きなの
僕はセトの顔を下から覗きこむようにして言った。
カノ「だから、もうこれ以上キドのこと
傷つけないで」
セト「……」
カノ「じゃ。」
僕はセトの横を通り過ぎる。
ドアノブに手をかけて、部屋を出ようとした時
セト「待つっす」
僕はセトの方へ振り向いた。
カノ「なに？」
セト「…すまなかったっす」
カノ「……」
セト「何も知らないで…ほんとにすまなかったっす…」
セトは本当に申し訳ない気持ちでいる。
頭を下げていて、声も少し震えている。
カノ「いーよー」
セト「ほんとっすか！？」
セトが顔を上げる。
カノ「うん、僕も言いすぎちゃったごめんね」
セト「全然いいっす！」
カノ「ちゃんと、キドのことふってきて
あげて…」
セトは小さく頷いた。
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どれみ - すっごいおもしろかったです (2016年8月17日 8時) (
レス) id: 9d5f180ebf (このIDを非表示/違反報告)
mirry - お疲れ様です。ジャニーズネタ、頑張ってください！あと、申し訳ないですがデートのお話みたいです。時間があったらお願いします！まじすいません！ (2016年2月11日 7時) (レス) id: 77264d333c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みずたま | 作成日時：2015年3月2日 19時
