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約束 ページ34

目を開けた俺。
どうやら意識が戻ったようだ。

セト「あ、目さめたっすか?」

セトが俺の視界に入ってきた。
な、なんでセトが!?!
カノは?!

キド「か、カノは…?」
セト「冷えピタ買ってきてるっす」
キド「っそ、そうか」
セト「あ、マリーとデートの時間なんで
行くっすね、」
そう言ってセトは俺のそばから離れた。
キド「っぇ、あ、おい…!」

俺はセトの方に手を伸ばす。
だが届くはずもなく。
セトはリビングの方向に消えて行った。

キド「はぁ…、ま、セトは俺なんかよりも
マリーの方が大切だもんな」
独り言みたいに呟き、布団をかぶる。

キド「倒れたときぐらい優しくしてくれよばか…」
涙が滲んで視界がぼやけてきた。

そのとき、布団が優しく剥がされた。

キド「…カノ…」
カノ「大丈夫?」
キド「…ぅ、ん、」

俺は上半身を起こす。

カノ「キド、なんでこうなったかわかる?」
カノの口調は少し怒ってるようだった。
顔もいつになく真剣な顔をしている。

キド「…わかんなぃ」
カノ「キドが無理して、休まないで家事こなしてたり任務してたりするからだよ」
キド「……でも俺は団長だし、みんなを
まとめないといけない義務があるから…」

俺がそう言うとカノは黙った。

そして、少ししてカノは俺をみてこう言った。

カノ「ばか」

キド「なん…だと…」

カノ「キドのばかばかばかばかばかばかばかばかばかばかばかばかばかばかっ!!」
キド「なんだと!?カノの分際で…!」
俺は体調が悪いにも関わらずカノを殴ろうとした。

そうするとカノにぱしっ、と手首を掴まれた。

カノ「キドはさ…、すぐこうやって自分の
体調悪くても僕のこと殴ろうとするよね」

カノは少し俯いて話し出す。

カノ「それに体調悪くても寒い中買い出し
行ったりとかするしさ…!」

キド「…………」

カノの言ってることがすべてあたっていて
俺は図星で黙り込んでしまう。

カノ「自分より他人のこと思えるのは
キドのすっごく良いところだよ」

でもね…。とカノは言った。

カノ「少しは、自分のこと大切にして…」
そう言うとカノは俺を見つめた。

俺の手首から自分の手を離し、カノは
俺を抱きしめた。

キド「…うん、わかった」

カノ…。
優しいんだな…。

どうして俺、カノじゃなくてセトのこと
を好きになったんだろ…。

カノ「約束ね…」
キド「…うん」

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設定タグ:カゲプロ , カノキド , 恋愛   
作品ジャンル:恋愛
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どれみ - すっごいおもしろかったです (2016年8月17日 8時) (レス) id: 9d5f180ebf (このIDを非表示/違反報告)
mirry - お疲れ様です。ジャニーズネタ、頑張ってください!あと、申し訳ないですがデートのお話みたいです。時間があったらお願いします!まじすいません! (2016年2月11日 7時) (レス) id: 77264d333c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みずたま | 作成日時:2015年3月2日 19時

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