パーカー ページ27
カノ「ぅあー辛い、絶対キド僕のカレーに
激辛とうがらししかけたな…」
夕飯も終わり、あの激辛カレーを頑張って食べた僕は部屋に戻った。
全く、キドは僕をサンドバッグとか
ストレス発散の道具とかだとでも思ってんの?
僕はキドのことかわいいと思ってるのに。
ヒビヤ「ちょっとおじさん!!」
うほぉい!びっくりした、ヒビヤくんか。
なんかすごい怒ってるみたいだけど。
カノ「なーに?」
ヒビヤ「さっきおじさんがぶっかけた
カレーが僕のパーカーにもかかってた」
確かにヒビヤくんの手元を見ると汚れた
パーカーが握られていた。
ヒビヤ「……せっかく、せっかくヒヨリが
くれた大切なパーカーなのにっ!!」
ヒビヤくんの目は怒りに満ちていた。
それと同時に涙も滲んでいた。
カノ「ご、ごめん、でも洗ったらとれるでしょ?」
ヒビヤ「とれなかったから今こうして
来てんじゃん」
カノ「そ…なんだ、ごめん…」
ヒビヤ「…っ謝って済む問題じゃないよ!!」
カノ「はぁー、面倒くさい、とれなかったんだから仕方ないじゃん、素直に言って謝れば?
それに僕が悪いんだしさ、」
ヒビヤ「…さいてー、見損なったよ」
ばさっ!と僕にパーカーを投げつけて
踵を返して去っていったヒビヤくん。
カノ「はぁー、面倒くさっ、」
イライラして来た。
嫌なことたくさんあったからかな。
ヒビヤくんが投げたパーカーには
確かに上らへんに薄っすらとカレーの跡が残っていた。
でも他の場所は真っ白く汚れ一つない。
カノ「大事に…してたんだ…」
落ち着きを取り戻した僕は
ヒビヤくんがどれだけ辛かったか考えることができた。
カノ「はー、さいてーだな、ほんと僕」
謝ろう。ありったけの申し訳なさを
込めて。
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どれみ - すっごいおもしろかったです (2016年8月17日 8時) (レス) id: 9d5f180ebf (このIDを非表示/違反報告)
mirry - お疲れ様です。ジャニーズネタ、頑張ってください!あと、申し訳ないですがデートのお話みたいです。時間があったらお願いします!まじすいません! (2016年2月11日 7時) (レス) id: 77264d333c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みずたま | 作成日時:2015年3月2日 19時