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キド「はーあ…眠れないな…」

リビングでコーヒーを入れながら独り言のように呟く俺。

今はPM10時50分か…。

いつもならぐっすりなのに…。



眠れない理由、きっとセトとマリーのことだろう。

日に日に増していくセトへの想いと
叶わないというモヤモヤした感情。

そして心のどこかにあるマリーへの
憎しみと諦め心。


マリーは何も悪くないのに。
最低だよ俺。


こぼれそうになった涙を必死に堪えて
コーヒーを半分飲む。


キド「気分転換に星でも見るか」
窓を開けてベランダに出て夜空を見上げると
たくさんの星が広がっていた。


キド「綺麗…」

果てしない夜空に語りかけるように
俺は上を向いて話し出した。

キド「……俺な…、セトのこと好きなんだぁ…
でも、セトにはマリーがいて、セトにはマリーがお似合いで…、こんな…こんな可愛くなくて
男勝りな俺は…セトは興味ないんだって…。
セトにはマリーがいるってわかってるのに
あふれる気持ちを止められなくて…
マリーのこと…、心のどこかで憎んでる自分が
いるんだ…
最低だよ俺…、団長失格だよ…っ」


ああ、ダメだ。
涙が出てしまう。


こんなにも俺は弱虫なんだ。


こんな、こんな、団員の幸せも願えないようなこんなやつ、消えちゃえばいいのに…!

涙を袖で拭う。

キド「星さん……たすけて…」






「キド?」


ばっ!と振り向くと、カノが立っていた。

キド「カノ…」
カノ「なーにやってんの?」
キド「…なんでもない、眠れなくて」

やばい…、泣いてたのばれたかも…

カノ「…キド目尻赤いよ…どうしたの…?」

カノの優しい声。

泣いたのばれた。


でも、カノなら
星に話しても拭い去れないこの気持ちを
消しさってくれるかな…?


すべてを話した俺を優しく抱きしめて

カノはこう言った。


カノ「辛いなら、もうやめなよ」

言ってる意味がわからなくて

思わず、え?と言ってしまった。

カノ「セトじゃなくて、僕にしなよ」

耳元でいうカノの声もまた
少し震えていた。

星と涙と笑顔と返事→←こくはく



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設定タグ:カゲプロ , カノキド , 恋愛   
作品ジャンル:恋愛
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どれみ - すっごいおもしろかったです (2016年8月17日 8時) (レス) id: 9d5f180ebf (このIDを非表示/違反報告)
mirry - お疲れ様です。ジャニーズネタ、頑張ってください!あと、申し訳ないですがデートのお話みたいです。時間があったらお願いします!まじすいません! (2016年2月11日 7時) (レス) id: 77264d333c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みずたま | 作成日時:2015年3月2日 19時

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