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FIGHT １０ページ10

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北風が冷たく吹く冬の外。

学ランだけではやっぱり寒いらしく、

手をズボンのポケットの中に入れた。

JM「うぅ…寒ぃ…」

こんな時はいつもジョングガとかテヒョナが、

「さーむーいー！」なんて言ってくっ付くけど、

今は２人とも居ないんで寒いまま。

明日からマフラー付けて行こう。

手袋は、…うーん、まだいっかなぁ。

眉間にシワを寄せながら歩いていると、

斜め前からジロジロ見られる視線。

ああ、アイツら、

男「なぁそこのお兄さ～ん」

JM「…」

男「聞いてる～？」

めんどくせぇなぁと思いながらも立ち止まる。

目の前にその男達はやってきた。

男「俺の弟達、ボコボコにしたらしいじゃん？
パクジミン君」

なるほど、。

復讐…ってわけね。

JM「俺寄るところあるんで早くしてほしいですね」

男「…あぁ望通りにしてやるよっ」

河川敷に呼ばれた？連れて行かれた？俺。

すぐに殴りかかってきた男の腹に蹴りを入れて、

その隣にいる奴の頬を思い切り殴る。

たった３人。秒で終わるだろう。

男「おらぁっ！」

後ろから殴りかかってきた奴を屈んで避けて、

そのまま顔面にクリティカルヒット。

JM「こんな弱いんだったら俺に話しかけないでよ」

男「んだ、とっ、」

腹を抱えて倒れながらこちらを向くリーダー。

俺はしゃがみながら、その髪を掴んで、

はっきりと俺の顔を見せた。

JM「南仕切ってるの誰だと思ってんだ」

そいつの顔が恐怖で変わる。

JM「なめんじゃねぇぞ」

JM「あーもー、無駄な時間過ごしたー」

少し駆け足になりながらコンビニに向かう。

この時間ならどの高校も放課後だし、

もしかしたら居るかもしれないな。

居たら、嬉しいな。

小さく見えてきたコンビニに心を踊らせながら、

焦っていた足を無理矢理遅くする。

余裕だ。余裕が必要だ。

そう考えていれば、もうコンビニは目の前。

ゴソゴソとポケットを漁ってメモを眺める。

JM「名前、学校、名前、学校、」

１回深呼吸して、メモはポケットの中に。

俺はゆっくりとコンビニの中に入った。

貴「いらっしゃいませー」

うわ、いる、どうしよ、ちょっと待って、。

頭真っ白になった、えと、。

いやいやまだ話しかける前じゃないか。

っあー！待って！可愛い！どうしよう！

前と髪型違う可愛い！

落ち着けパクジミン。

わー！ちょっと後ろにピョンって寝癖あるー！

可愛い！やだ！可愛い！

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