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FIGHT ９ページ9

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V「今日ジミンがすること！はい！これ！」

JM「…何これ」

朝、テヒョナから渡されたメモ帳。

それには、

１. あの子のコンビニに放課後行くこと

２. あの子に話しかけること

３. 名前を聞くこと

４. 学校を聞くこと

JM「無理だって！無理無理無理！」

V「何言ってんだよジミナ！
そんくらいしないとあの子に近づけないぞ！」

JM「でもこんなのハードル高すぎるだろ！」

V「基礎中の基礎ですけども！？」

机の上で頭を抱え込む。

たしかに声を掛けないといけないのは分かってる。

分かってるけど、

まずは顔を覚えてもらうとか、。

V「顔を覚えてもらうとか甘ったれた考えしてる！」

JM「げっ、」

V「そんなんじゃあの子取られるぞ！」

それは嫌だ！

でも、急には無理だよ…。

V「なんせあのコンビニは１番近いんだから。
既に俺らが行く前に一目惚れしてる人がいるかも、」

JM「だぁぁ！言うな！やめろ！」

一気に暑くなって、

学ランの襟フックを外す。

V「喧嘩の時は獲物を狩るライオンみたいなのに、
恋愛になるとこれだよ…」

JM「…うるさいなぁ」

V「はいはい、じゃあ俺は教室戻りますよっと」

前の机に座っていたテヒョンがスタッと降りて、

律義にメモを畳んで机に置いて行く。

俺は下唇を出しながらそれを眺めた。

JM「学校、ねぇ」

彼女の名前を仮に聞けたとしても、

俺の名前を言うのに突っかかる。

もし俺の名前を知っていたら。

風の噂で「不良」なんて言われていたら、、。

俺の恋は花のように散るだろう。

まぁ、咲いてもいないんだけどね。

蕾だった状態から枯れる的な…。

JM「でもなぁ、」

ずっと蕾でいるのもなぁ。

友「なぁジミン！今日カラオケ行くけど行く？」

JM「あー、、」

蕾のまま枯れるより、

花になって散った方が綺麗か、。

JM「今日ちょっと寄るとこあるから、ごめん！」

友「おけい！また誘うわ！」

JM「アイツ、」

借りられた教科書の間にメモ。

パン買ってきて！と待たされた札にメモ。

鞄を開けばメモ。

机の中に手を入れればメモ。

そして最後は、

JM「靴の上にメモかよ、」

さすがテヒョンア。

やるならとことんやる男。

ラブレターかと思ったわ男子校なのに。

JM「…はいはい、行けばいいんでしょ行けば」

行かなかったら明日うるさいんだろうし。

っていうのは表向き。

本当は、ずっとあの子が頭の中から離れない。

会いたいって、思ってた。

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