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FIGHT ２９ページ29

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Aちゃんジミン君、マフラーごめんね。ありがとう。
いやいや!全然平気!
Aちゃん後で返します!…それでえっと、来週の日曜日とかって、空いてたりする?2人でどこか遊びに行かない?

え？

…え、？

JM「えぇぇぇええぇえぇえ！？！？！？」

母「ジミナ！静かにしなさい！」

JM「ごめん母さん！」

日曜日！？Aちゃんとお出かけ！？

え！？嘘でしょ！？

JM「それも２人！？」

デートってことですか！？

これはもうデートで良いんですか！？

JM「母さんどうしよう！」

母「どうしたの、」

JM「いや！やっぱなんでも無い！」

ソファに寝っ転がっていた体制から起き上がって、

バタバタと家の階段を上がっていく。

焦って途中で一段転けるが今は気にしない。

自分の部屋のドアをバタン！と閉めて、

俺はベッドにダイブした。

トーク画面は開いたまま。

『どこ行きたい？』『近くがいい？』

なんて、まるでカップルみたいだ。

JM「あ、そうだ」

再び部屋から出て階段を下りる。

JM「母さん！
プラネタリウムのチケットあったよね？」

母「プラネタリウム？あぁ、ここにあるわよ」

JM「貰っていい？」

母「勝手に持っていきなさいな」

引き出しを引いて、

２枚連なったチケットを取り出す。

プラネタリウムなんてどう?
Aちゃんプラネタリウム!良いね!行こ!

よし、プラネタリウムに決定だ。

よかったぁ、チケット２枚あって。

母「彼女？」

JM「ち、ちげぇし！」

母「本当に？」

JM「違う！」

彼女じゃ無い！

俺が好きなだけ！

母「んふふ、まぁ楽しんできなさいな」

JM「あー！もう！」

親の前で叫ばなければ良かった…！

JN「よく頑張りました」

貴「うわぁ、凄い緊張した」

JN「なんでお兄ちゃんが手伝ってんだろうね。
妹からのデートのお誘い文句をよ」

貴「ありがとうお兄ちゃんっ」

JN「好き」

はーあ。妹にも春が来たのかぁ。

相手も良い奴みたいだけど、

でもやっぱり南ってのがなぁ。

貴「プラネタリウムだっ！服どうしよう！」

それでも場所指定のセンスはあるもんだから、

なーんか憎めないのよねぇ。

マフラーも貸してくれたし、

シュシュだってプレゼント。

JN「優しいね、ソイツは」

貴「えへへっ、うんっ」

まぁでも、

ちゃんと挨拶してこないと許さないけどな。

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