元彼は学校の人気者【宮侑】【角名倫太郎】 (ページ42)

今日:1 hit、昨日:7 hit、合計:58,013 hit

41.準備ページ42

あれから数週間

文化祭ムードの私達2年2組と、稲荷崎高校。

私たちのクラスの劇は、近々公演された、実写版のアラジンをもとにする。

ジャスミンの侍女であるダリアなどの、特殊なキャラクターも出てくる。
ちなみにダリア役は、珠莉ちゃん。

当日は、演劇部が使う、顔に付けるマイクのやつ。あの、アイドルとかがつけてるようなやつ。

吹部が演奏をしてくれるが、音声を使わないとなると私達が生で歌わなければいけない。

侑も、銀も、私も音痴では無いのだが、アリ王子のお通りは全庵で歌わなければいけないので、こればかりは上手く合わない。

吹部の珠莉ちゃんや、他の子もそれには手をやいている。

まぁ、まだまだ練習する時間はあるんだしそこは大丈夫だろう。ガッツのある2組だし。

問題は、「関西弁」。

演技をする上で関西弁はおかしい。標準語にしなければいけないのだが、侑も、銀も根っからの関西人なのでなかなか標準語が難しい。

私は、標準語で基本喋るんだけどね。

侑「だぁぁー！！！出来んんん！標準語ってなんやねん！！」

銀「そこらの勉強よりムズイ」

『が、頑張れ！！標準語、出来たらモテるよ！！』

侑「俺は、もともとモテとるもんーー！！」

銀「俺も、1人にモテられればええや」

『え！？銀！？好きな人いるの！？』

銀「てか、付きおうとる奴おる。」

侑「まじか！？！？誰！？」

銀「……立花」

『しゅ、珠莉ちゃん！？』

銀「おん」

侑「マジか……」

とまぁ、こうやって文化祭の準備を進めるうちに侑とのギクシャクは無くなった。

『まぁ、2人は歌の方は全然問題ないし、セリフに専念しよう』

侑/銀「「おん」」

『よっしゃ、頑張ろ！！』