10話 NOside ページ11
屋上を出ていったタオが教室に戻ろうとすると急に上から水が降ってきて、「うぇ〜い!」という声も聞こえた
前優介たちに声をかけた6年生の男の子たちだった
「汚ぇんだよ!俺たちが綺麗にしてやるよ!」
その頃教室でも騒ぎになっていた
隼一「おぉーい!大変だ!」
航太郎「タオが6年生にやられてるぞ!」
「ほらほら!国に帰れよ!」
「ビンボー人!ビンボー人!」
優介と広を筆頭にクラスからみんな飛び出してきた
そして相手がホースで水をぶちまけていて、しかも6年生というのもあってかみんな目の前で足を止めたが、その中に2人だけが飛び込んで行った
優介「おい広!」あかり「ともり!」
「おいお前らそこどけよ!」
「どけっつってんだろ!邪魔なんだよ!」
ともり「はぁ…はぁ…どかない!」
広「…っはぁ…タオごめん!本を机に入れたの、僕達なんだ」
ともり「この人たちに脅されてやったの…!」
「「えぇ!?」」
広「僕が妹たちと公園にいた時…
(「おい、お前らタオと同じクラスだったよな?」)
そう言われて、妹たちと遊んでくれてたともりちゃんのことも巻き込んじゃって…2人でやったんだ」
「ふざけんじゃねぇよ!」
「なにいい加減なこと言ってんだぁ!?」
そう言って2人の男子が広とともりの胸ぐらを掴んだ
ともり「タオに謝って!!」
広「謝ってください!」
「うるせぇよ!」
一方的に責められるともりと広を見た優介やあかりたちが止めに入った
広「謝ってください!!」ともり「謝って!」
そして主犯格の1人が広に馬乗りになって殴ろうとした時、その腕をハガネが掴んだ
ハガネ「もうやめなさい、勝負はついてるでしょ」
「漫画盗んだの、俺たちだなんて言うからだろ!」
倒れている広の横に喧嘩なんて滅多にしなくて体力もないともりも倒させられた
「こいつもそうだ。女子のくせに生意気なこと言いやがって!」
ハガネ「女子だからとか男子だからとか関係ないでしょ。それと、どうして盗まれた本が漫画だって知ってんの?どうせなるなら下級生が憧れるようなかっこいい先輩になんなさい?」
「ちっ…お前ら行くぞ!」
ハガネ「広、大丈夫?」
あかり「ともり!しっかりして!」
声をかけられた広とともりはゆっくり起き上がった。広は立ち上がったがともりは座り込んだままだった
真理衣「あんたたちバッカじゃないの?」
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作者名:水月 | 作成日時:2022年2月16日 17時