-Sh#51- ページ4
.
Sh#51の場合
❀❀❀❀❀❀
鬼上司の無茶苦茶な要望のせいで残業
定時が過ぎてもまだ半分しか終わってない
徐々に帰宅する周りの姿に
焦りながら私はパソコンに向かう
焦ってるせいか何度も同じ所でミスをし
なかなか前に進むことができず
なんだか泣きそうになってきた。
そんな私の頭に突然コツンと衝撃がはしる
『いてっ』
「アホ」
『う、上林くん』
「１人で頑張るなよ」
『え』
「困ってるなら頼れ」
振り返るとポーカーフェイスの同期
無表情で私にペットボトルの水を差し出してきた。
きっとこれで私の頭を叩いたんだ
自分の頭を擦りながら私はそれを受け取る。
上林くんは机にある書類を一部抜き取り
私の隣に座り作業をはじめ出したので
慌ててその手を止める
『上林くん、大丈夫だよ』
「２人なら早く終わる」
『でも』
「このあと飯奢れよ」
『......うん』
隣に座る彼にありがとうとお礼を言うと
彼は表情を変えないまま小さく頷いた。
.
『終わったー！』
「お疲れ」
『本当にありがとう、助かった！』
「あとは印刷だけだな」
『うん』
印刷をクリックし
何気なく隣にいる彼を見る。
切れ目に高い鼻、薄い唇、きれいな肌
二枚目ってこういう人のことを言うんだろうな
ぼんやりと彼の横顔を眺めていると
視線を感じたのか上林くんはこちらを向いた。
「なに」
『上林くんって肌きれいだよね』
「は？」
『なにか特別なことしてるの？』
「してない」
『じゃあなんでそんなに綺麗なの』
「知らん」
「いいなー私なんか最近乾燥のせいかカサカサだよ」
「ふーん」
上林くんは私の顔を見ながら手を伸ばし
私の頬に手を添えてきた。
突然のことに状況が判断できない私は
優しく頬を撫でる彼の手を止めることができない
「別にカサカサしてねぇよ」
『う、上林くん？』
「俺なんかよりAの方が綺麗」
『え、あ、ありがとう』
「A」
『...はい』
「ごめん」
『あの「印刷終わったな」
『あ、本当だ』
「飯行くぞ」
『ちょっと待って』
私は印刷された書類をまとめて上司の机に置く
上林くんは私の鞄を持ち長い脚でスタスタと歩き出していた。
その後ろを慌てて追いかける
ほんのり赤くなった耳を眺めながら
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 134人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
おれんじ(プロフ) - ロケットさん» ロケット様、コメントありがとうございます！面白いと言ってもらえてすごく嬉しいです♪ロケット様にまた見に来てもらえるよう更新頑張ります^^ (2019年6月17日 20時) (
レス) id: 127e1d7112 (このIDを非表示/違反報告)
ロケット - 初めて見させていただきました。面白いです！更新頑張ってください！ (2019年6月15日 20時) (レス) id: 90ba40770e (このIDを非表示/違反報告)
おれんじ(プロフ) - 花梨さん» 花梨様、いつもコメントしていただきありがとうございます。花梨様のコメントすごく励みになります！体調はだいぶ良くなりました(^^)お気遣いありがとうございます。会社編気に入っていただき素敵と言ってもらえて嬉しいです(;_;)会社編を中心に更新頑張っていきます！ (2019年5月16日 21時) (レス) id: 127e1d7112 (このIDを非表示/違反報告)
花梨(プロフ) - こんばんは。お久しぶりです。体調いかがでしょうか？パロディ編続編楽しみにしてました。どのお話も素敵ですが、会社編いいですね。色んな方の会社編見てみたいです。体調にお気をつけくださいませ。 (2019年5月15日 1時) (レス) id: 6505d41530 (このIDを非表示/違反報告)
おれんじ(プロフ) - 野球こそ人生さん» 野球こそ人生様、コメントありがとうございます(^^)こんな駄作をずっと見ていただきありがとうございます！とても嬉しいです♪続編作るか迷っていたのでコメントいただけてすごく安心しました(;_;)ご期待に添えられるよう更新頑張りますのでまた読みに来て下さいね^^ (2019年5月12日 20時) (レス) id: 127e1d7112 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：おれんじ | 作成日時：2019年5月4日 21時
