twentyone かわいい、弟 ページ22
「それで……いつ付き合い始めたの？」
『昨日だよ』
「ま、昔からヒソカの態度バレバレだったしね」
『……え、気付かなかったんだけど』
キキョウさんの質問に答える。
そしたらイルミが涼しい顔でそういったから若干噎せた。
「ま、ようやく二人が結ばれて良かったよ」
『ようやくって何よ！？』
「今日は赤飯ね〜！！」
『そんなに盛大なものじゃないよ！？』
「で、どこまで行ったんだ？」
『シルバさん黙って』
……そういや、さっきからキルアの元気がない。
もしかして…いや、こいつに限って、まさか…。
『キルア』
「……！」
『何で拗ねてんの？ やきもちじゃないよね？』
「んなっ……！！」
あ、顔が真っ赤に…な、
『っえ、……！』
「そんなんじゃねぇよバカ！！！」
「ちょ、ちょっとキル！！？」
キルアの目から……涙。
そのまま席を立って部屋を出て行ってしまった。
「……A、キルア泣かすなんて最低。
死んで詫びなよ」
『え、今の私のせいなの？』
「は？ どれだけ自分が可愛いんだよ。
どう見てもAが悪かったでしょ」
真っ黒なイルミくんの目に睨まれてやるせない。
……え、本当に今の私のせいなの？
いや、謝りにいくけども。
『キルア〜キル〜……』
固く閉ざされたキルアの部屋。
その前でかれこれ10分程キルアの名前を呼んでる
『ねぇーごめんよ、悪かったよ
お願い、部屋に入れて』
部屋の中は、ずびずびとキルアの鼻をすする音しか聞こえない。
広い廊下で、私の声が響く。
『……キルア、私、ヒソカと付き合えたのは、全部キルアのおかげだと思ってるよ』
「……」
『ダイエットを手伝ってくれたのも、服を選んでくれたのも、一緒に喜んでくれたのも……全部、ヒソカじゃないよ。キルアだよ』
キルアの泣き声が、止んだ。
それを確認して、扉に左手をかざす。
『今、私を守ってくれている人はヒソカだけど、今までずっと、私の隣で……一緒に歩んできてくれた人は、紛れもない……キルアなんだよ』
だから、ね。
『泣かないで。
キルアが泣いたら、皆悲しくなっちゃうよ(主にイルミが)。
泣くときはね、私と一緒に泣いてよ』
『お願い』
―…ガチャ、と扉が開いた。
鼻を真っ赤にしたキルアが見える。
それに思わず笑ってしまうと、頭一つ分程小さいキルアが私に抱きついてきた。
「うわぁぁんっ……！」
『よしよし』
うーん。しばらくはこの状態かな。
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おそらまめ@個人経営(プロフ) - れおなさん» うわあああ素敵なコメントを頂いて僕も嬉しい限りです…！また機会があればヒソカの新作作りたいと思ってるのでその時も是非お願いしますね！ (2017年12月14日 6時) (
レス) id: 0b0bec3b96 (このIDを非表示/違反報告)
れおな - 素晴らしいヒソカをありがとうございますほんとにもうわたしの好み理想どストライクなヒソカでしたおかげで明日も生きていけます本当にこんな素敵な作品を生み出してくださってありがとうございますうぅう(落ち着け) (2017年12月12日 19時) (レス) id: 3fff1d4b8d (このIDを非表示/違反報告)
おそらまめ＠大学生(プロフ) - みさん» もう最後はめちゃくちゃ詰め込みましたけれども…！ 最後までお読みいただきありがとうございました！！ (2016年11月6日 23時) (レス) id: b11d7f77c2 (このIDを非表示/違反報告)
み - なんだかんだ幸せな感じで終わってて面白かった！ (2016年10月17日 10時) (レス) id: 05c76846ea (このIDを非表示/違反報告)
おそらまめ＠大学生(プロフ) - hshshshsさん» わぁ…！ 何て嬉しい褒め言葉でしょうか…。ありがとうございます、更新頑張ります！ (2016年8月24日 7時) (レス) id: b11d7f77c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おそらまめ
| 作成日時：2016年2月1日 0時
