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第拾参話 ページ14

カナエside


すっかり辺りは真っ暗になったころ、


しのぶが私のところにやってきた



どうやら小夜がいなくなったらしい



みんな探しているけど見つからないと言っていた



そういえば、小夜はどこか悩んでるような顔を


していた



早く見つけないと、









そう思って、私はひとりで


屋敷を出た









小夜side



『はぁー』


私は一人で屋敷の近くにある


湖に来ていた






あの子達を見て思った


自分はあそこにいてはいけないと



大切な人を失ったならなおさら


鬼の私なんか歓迎してはいけない





ふいにお館様の言葉を思い出した


「小夜は通過できる」







あの時は何でもできると思っていたのに


今は不安しかない




いったい私はどうすればいいの?





カ「大丈夫?」



!?




ふいに隣を見るとカナエさんが



座っていた









カナエside



やっと見つけて小夜に声をかけると


小夜は驚いた顔して私のほうを見た



そして少し悲しそうに下を向いた後


静かに言った




『私はここにいていいんでしょうか?』



その言葉はすごく寂しく聞こえた


カ「どうして、そう思うの?」



そう聞くと小夜はまた悲しそうな苦しそうな顔を

して言った




『私が“鬼”だからです』






!?









カ「違う!あなたは鬼なんかじゃない!

それは今日証明されたでしょ?」









私がそういうと


小夜は静かに刺された腕の包帯をとった













!!







小夜の腕にあった傷は




跡形もなく消え、





ただの真っ白な白い肌が






月明かりに照らされていた

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作者名:千夜 x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/my.php  
作成日時:2019年4月14日 11時

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