第22話飛行レースだよ鬼丸さん！ ページ24
「飛行レース」はランク決めがかかった大事な授業なのに生徒のほとんどはやる気がなく、アスモデウス(一応クララも)だけが正当なコースを通過中。斜め前を飛ぶサブノックは･･･
アスモデウスの心配通り、立入禁止と言われていた「金剪の谷」に入ってしまった。豪傑のサブノックは、おどろおどろしい棘のような岩山を鋼のような体で体当たりしながら豪快に進んでいく。「やはりこうでなくては！」岩山を砕きながら自分の能力に酔っているのか、サブノックは自分の行動を正当化し始める。
金剪はハードな分距離が短い。故に魔王を目指す者は皆金剪を通ってランクを上げた。囀り谷ではランクは上げられない、長の気が立っているならねじ伏せればいい、己の魔王への覇道はここから始まるのだ！
「危険危険！」とカルエゴ先生のモニターの中継魔が警告音を鳴らす。サブノックがルールを破って金剪谷に入ったことを知った先生はため息交じりに「年に1人はこういう馬鹿がいるのだ」と頭を抱える。が、「運が良ければ腕か脚は回収できるだろう、何にせよ教える阿呆が1人減ったのは助かる」と名簿のサブノックの名前に斜線を入れる。「ルールを破れば死ぬ」殺伐とした魔界の授業、ということだろうか…
とここで「阿呆と言えば、あいつはどこへ行ったのだ？」と先生はポツリ。その阿呆とはもちろん鬼丸さんのこと。
その鬼丸さんは…何やら怪鳥の上に乗って空中を輸送中…
というのも、鬼丸さんは先生に突き落とされて運よく空中で怪鳥に乗り、そのまま運ばれて為すがままという状況。突然鬼丸さんを地面に落としそのまま飛び去って行った。
その場所は何やら木の枝や葉が敷き詰められた「巣」みたいな場所･･･と、見上げるととてつもなく大きな鳥が鬼丸さんを見下ろしていた。構えようとした時…
第23話鬼丸さんなりの優しさ→←第21話ランク決めだよ鬼丸さん！
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作者名：黒白 | 作成日時：2023年3月21日 16時
