殺す気か！(それなら本望です！) ページ13
「はっ花子くん!」
花子くんがギリギリでヤシロを助けだす。
な、何回見てもドキドキするわ〜。
「下がってて」
花子くんがジャンプして、ハサミのネジの部分を蹴り上げる。
「やったぁ!」
「いや」
「まだダメだ」
一度は水に落ちたハサミも、逆再生してるみたいに戻ってくる。
「少年!」
「言われなくても…やってやらァ!」
光くんが、封印されてる雷霆状をゴルフみたいにして振り上げ、二番の人形を吹き飛ばす。
「さーすがァ」
「じゃ行くよ」
「え!?」
花子くんはヤシロを片手で持ち上げてる。
腕…強いね。
「逃げろー!」
「ま、待って…!」
わたし、運動神経ゼロだから!
「ったく!」
すると光くんが腕を掴んでくれる!?
「ちょっ、源さん!?」
「うるせー黙ってろ!」
「でも扉が…!」
ぴょんぴょんと飛び跳ねてくるのは勿怪。
わたしたちが見つけた腕を持ってきてくれてる
「腕をあの祠に!」
「うおおおおお!!」
光くんが手近にあった腕を掴んで祠に投げ入れる。
ビュッズバンバタン
「おーっし!」
「オー投げた」
ゴゴゴゴ
ゴゴゴゴ
「開いた!」
開いた扉に駆け込み、一息つく。
みんな走って心臓バクバクいってるみたいだけど、
わたしは他の意味でドキドキしてます……
光くんに!腕を!掴まれた!
まだ角張っていた手の温かみが残っている。
ドゥクンドゥクンドゥクン
手も顔も湯気を吹き出しそうなほど熱い。
何意識させてくれてんの!最推しからガチです、好きになっちゃったじゃん……!
ジリリリン
ジリリリ
「ヒィッ」
か、考え事してただけ、情けない声がでちゃった……。
「また…」
ス…
ｺﾎﾝ「もしもーし」
「花子くんがとるの?」
ヤシロがのばしかけた手を遮って、花子くんが黒電話をとった。
《左腕…》
《あたしの左腕探してくださいな…》
《あたし、毎日授業の前にお供えをして祠に祈るの》
《左と右で手を合わせて、今日もみんなが健やかでありますように…》
《急いでね、じきに「やあ二番」》
「久しぶり。俺のこと…覚えてるよね?」
《………》
《…………じきに授業が始まるわ》
ガチャン
ツー…ツーツー…
「「「……」」」
「ただのゴアイサツだよ」
「知り合いなの?」
「まー七不思議同士だから」
ガコン
音がなり、さっきみたいに砂時計がひっくり返る。
「また腕探しかよ。めんどくせぇな…」
「おい花子!なんか他にねーのかよ!」
「なんか?」
「苦手なもんとか…弱点とか…」
「あるよ」
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ゆりりん - 私も光ミツ好きです (2022年8月1日 16時) (
レス) @page30 id: 2b16648ba7 (このIDを非表示/違反報告)
我妻 凛生 - もう光くんが尊い推ししか勝たん (2020年12月17日 10時) (レス) id: 2cf38c9a15 (このIDを非表示/違反報告)
花琉�� - 若葉さん» ありがとうございますぅ！！個人的にですね、光くんは純粋で子供っぽさがあって頑張りやさんの可愛い中に！かっこいいが入ると！！一瞬で爆死れべるで萌えます！！！(なんの話だよそんなんなくても光くんは萌えるよ)頑張ります！ (2020年3月5日 13時) (レス) id: a210479166 (このIDを非表示/違反報告)
若葉 - ここの光くんがちょーーーーーーー可愛い！ありがとうございます！浄化されました！ (2020年3月4日 18時) (レス) id: 4dface175c (このIDを非表示/違反報告)
花っち�� - 歯みがき粉さん» いやー光くんいいですよねぇーーー！！！リアルで分かってくれる人いなくて寂しかったんですよー！お気に入りだなんて……！ありがとうございますコメ力で更新頑張っちゃいます！ (2019年11月15日 22時) (レス) id: a210479166 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花琉 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/a1129/
作成日時：2019年9月13日 20時
