２９６度 ページ46
煙が舞う中に、立ちすくむナツを見てAは何も言えなかった。
「(これが…滅竜魔法の力なの……？)」
Aは少し離れた場所に居るエルザに目を向けた。 エルザも眉を寄せているが、口元には笑みが浮かんでいた。
「A…、」
ナツはこちらに笑いかけた。そしてそのままその場に崩れてしまう。 それをエルザが駆け寄り抱き留めた。
「(私の…８年にわたる戦いは終わったんだ… )お前はすごい奴だ、本当に。」
気絶したナツにエルザは笑った。Aはそれに微笑む。
その瞬間、足元がグラりと揺れた。
「「なっ！！」」
突然、塔が発光し崩れ始める。エルザは慌ててナツを抱え込むと、倒れるAの元へ来た。
「早くここを出るぞ！！」
「うん、」
そしてAも立ち上がろうとしたが、身体に激痛が走る。思わず顔をしかめた。エルザが心配そうに見つめていた。それに気がつきAは慌てて身体を起こして立ち上がろうとする。
するとその瞬間、エルザがAの腕を肩に回す。Aは、口をポカンとあけてエルザを見た。
「どうしてお前はいつも私たちを頼らないんだ！」
エルザの言葉にAは何も言うことなく見つめていた。
「お前はいつになったら一人で戦うことをやめるんだ…！」
「それはエルザもでしょ？」
Aの言葉にエルザは目を丸くした。Aが優しく微笑む。
「私もエルザもすこし似てるんだよ。それでも私達は妖精の尻尾だから、家族を守るために戦うんだよ。」
エルザはAの言葉に、冷え切っていた心が溶けてゆくような感覚になる。 思わず涙腺がゆるんだ。
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海姫(プロフ) - オーマイダティーさん» うおおお...、とんでもなく嬉しいです！！ (2015年4月10日 22時) (
レス) id: b9de7aef37 (このIDを非表示/違反報告)
オーマイダティー - とんでもなく、面白かったです!! (2015年4月10日 22時) (レス) id: 69b5cf62fa (このIDを非表示/違反報告)
海姫(プロフ) - M-Aさん» ありがとうございます！続編に行くのでそこでもよろしくお願いしますね！！ (2014年11月3日 20時) (レス) id: ab7ccb80bb (このIDを非表示/違反報告)
M-A - わかりました！^_^ (2014年11月3日 17時) (レス) id: 520045c3f9 (このIDを非表示/違反報告)
海姫(プロフ) - M-Aさん» そんな！褒め過ぎですよ！！(照れまくり)もうすぐオリジナル始まるので、そっちも見てくださいね！ (2014年11月2日 22時) (レス) id: ab7ccb80bb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：海姫 | 作成日時：2014年9月30日 22時
