２８９度 ページ39
ジェラールはナツに向けて攻撃を仕掛ける。ナツもそれを避ける。そしてナツは攻撃をよけながらジェラールに近づこうとする。
「うぎぎぎぎ！」
巨大な電気を帯びた球体が押し戻す。
「たぁ！！！！」
しかしナツはそれを振り切り、驚くジェラールにニヤっと笑う。
「ハァ…ハァー…、塔が壊れるのビビッて本気が出せねえのか？全然効かねえなァ……。」
「いつまでも調子に乗ってんじゃねぇぞ、ガキがっ！！！」
ジェラールは今度は、先程よりも大きな魔力を込めてナツに放つ。 ナツはそれを受けて後ろに吹っ飛んで行った。
「ナツ！」
「エル…ザ……！？」
Aは気絶していたはずのエルザの声が聞こえ、驚いてエルザを見た。するとエルザもAの声が聞こえ驚いたのか目を丸くして振り返った。
「Aっ！！！」
そしてエルザはAの元へ走り寄った。
「体の傷は大丈夫か？」
「大丈夫。エルザこそ、」
Aは優しく笑う。そんなAにエルザは眉をひそめた。全身は傷だらけ。腕からスカイローズの血を召還したときの傷は一番深く絶えず血が垂れる。エルザは俯いた。
「すまない。全部私の所為だ…。Aに沢山の傷をつくらせた…。誰も巻き込まないと、決めていたのに……私は、」
エルザの声が緩む。小刻みに震えるエルザはいつもより小さく見えた。こんな普通の女を誰が妖精女王などと呼ぶのか。
「許してもらえるわけではないだろう。だが本当にすまな、」
エルザがセリフを言い切る前にAは前髪を掴み、前を向かせた。Aと目が合う。
「…、」
Aの瞳が真っ直ぐエルザだけを見つめていた。心の裏側まで見透かしてきそうな瞳に耐えきれず思わずエルザは目を逸らした。Aはなんて言うだろうか。エルザは拳を握り締めた。
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海姫(プロフ) - オーマイダティーさん» うおおお...、とんでもなく嬉しいです！！ (2015年4月10日 22時) (
レス) id: b9de7aef37 (このIDを非表示/違反報告)
オーマイダティー - とんでもなく、面白かったです!! (2015年4月10日 22時) (レス) id: 69b5cf62fa (このIDを非表示/違反報告)
海姫(プロフ) - M-Aさん» ありがとうございます！続編に行くのでそこでもよろしくお願いしますね！！ (2014年11月3日 20時) (レス) id: ab7ccb80bb (このIDを非表示/違反報告)
M-A - わかりました！^_^ (2014年11月3日 17時) (レス) id: 520045c3f9 (このIDを非表示/違反報告)
海姫(プロフ) - M-Aさん» そんな！褒め過ぎですよ！！(照れまくり)もうすぐオリジナル始まるので、そっちも見てくださいね！ (2014年11月2日 22時) (レス) id: ab7ccb80bb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：海姫 | 作成日時：2014年9月30日 22時
