《利口×利口》 ページ32
「ねぇ、Aちゃん。さっきの授業のノート見る? 」
「あぁ、ありがとう鹿矛囲。助かるわ。」
Aは鹿矛囲から差し出されたノートを手に取り、机の上に置く。頬杖をついてぼんやりとしているAに鹿矛囲は頬ずえをついたまま苦笑いした。
「心ここにあらず、って感じだね。黄瀬サンとなんかあった? 」
「…普通におしゃべりしてきただけよ。私、昔少しだけ帝光中学通ってたから。」
「へぇ、そうなの? 」
「じゃあさ! キセリョとは仲良かった? 」
「そんなことないわよ。別に同学年ってだけ。」
Aはそう言うと、少し拗ねたように頬杖をついてツーンと唇を尖らせた。キチローは「なんだ、普通なのかー。」とつまらなそうに頭の後ろで腕を組み、椅子を2本足でブラブラとバランスをとっていた。
鹿矛囲がキチローに「転ぶぞ。」と注意していた。そして鹿矛囲の目が、再びAに向く。
「でさ、黄瀬サンとはどういう関係だったの? 恋人? 」
「はぁ!? 鹿矛囲、さっきの話聞いてた? ただの同学年って言ったでしょ? 」
「心中では煙たがってる女の子を、たかが同中で同学年だったからって呼び出して、授業潰してまで話してるなんてちょっと考えられられなくない? 」
「……さぁ? 黄瀬涼太が私のことからかってるだけかもしれないわよ? 俗に言う、オンナ遊びって言うのかしら。」
Aは涼しい顔で言葉を返す。その間も鹿矛囲は口に柔らかな笑みを浮かべているだけ。キチローはなんだか居た堪れない空気になり、肩をすくめて見守ることに定した。
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藤織 藍沙(プロフ) - すっごく面白いです!更新頑張って下さいね! (2015年7月31日 8時) (レス) id: dd65d1f829 (このIDを非表示/違反報告)
舞香(プロフ) - 更新、頑張ってください!まだかまだかと楽しみにしています!笑応援してます! (2015年6月22日 0時) (レス) id: 8017bac195 (このIDを非表示/違反報告)
海姫(プロフ) - ハートの時計さん» コメントありがとうございます! これからも頑張っていきますので、宜しくおねがいします! (2015年4月9日 6時) (レス) id: b9de7aef37 (このIDを非表示/違反報告)
ハートの時計(プロフ) - 面白いですね(⌒▽⌒) 頑張ってください (2015年4月9日 0時) (レス) id: 2c10ee03cd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:海姫 | 作成日時:2015年2月27日 17時