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《答えられない質問ばかり》 ページ31

「みんな集まるっスよ。そのうち。いや、きっともうすぐ。」

「…みんなバラバラに進学聞いたけど? 部活は、どうするの。」

「それくらい、Aが大切ってことっスよ。」


答えになってない、そう思った。だけどその言葉は素直に嬉しくて、Aは少しだけ目を逸らした。


「っんとに涼太ってチャラいわね。」

「なんでそーなるんスか!! 」


今のは照れるところでしょ! と騒ぐ黄瀬にAは素直になりきれず「涼太相手に今さら照れるとか、」と鼻で笑った。ムッとした黄瀬がAにズイッと顔を近づける。


「A、今のは。」

《今欲しいのはオンリ、ユ。
貴方のキスに泣きたい〜♪》


途端に黄瀬の携帯が鳴り響く。Aはその音楽を聞いて「この歌…。」と声を漏らす。黄瀬は少し困ったような顔で携帯を取り出して「やっぱ知ってるっスか!?」と笑った。


「…えぇ、一応知ってるわ。」

「やっぱ!? A歌好きだったっスもんね〜! 今大人気の歌手のka-ne! 俺めっちゃファンなんスよ! 」


黄瀬は興奮したようにAにka-neのことを話す。Aは「分かった、分かったから。」と言いながら顔を背けた。


《何気に頑張っているから
ねぇ 神様早くご褒美をください、》


絶えず鳴り響く携帯にAは「携帯いいの? 連絡着てるんでしょ? 」と聞くと「あぁ、そうだった。ka-neちゃんのことAが知ってたのが嬉しすぎて忘れてた! 」と笑い携帯を開いていた。


「あ、やべ。1時間目終わってた! 」

「…戻ろうか。」


Aは教室に戻ろうと歩き始める。すると黄瀬がAの手首をパッと掴む。びっくりして振り返ると黄瀬はAをフェンスに押し付け、逃げられないように腕を付く。真面目な黄瀬の表情に、Aは少しだけ冷めた目線を送った。


「ひとつだけ、ひとつだけ聞きたい。」


黄瀬は絞り出すように声を漏らした。


「…なんで…高校でバスケ、続けてないんスか。」


Aは黄瀬の目をじっと見つめた。

《利口×利口》→←《二重仮面》


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設定タグ:黒子のバスケ , キセキの世代 , 海常   
作品ジャンル:アニメ
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藤織 藍沙(プロフ) - すっごく面白いです!更新頑張って下さいね! (2015年7月31日 8時) (レス) id: dd65d1f829 (このIDを非表示/違反報告)
舞香(プロフ) - 更新、頑張ってください!まだかまだかと楽しみにしています!笑応援してます! (2015年6月22日 0時) (レス) id: 8017bac195 (このIDを非表示/違反報告)
海姫(プロフ) - ハートの時計さん» コメントありがとうございます! これからも頑張っていきますので、宜しくおねがいします! (2015年4月9日 6時) (レス) id: b9de7aef37 (このIDを非表示/違反報告)
ハートの時計(プロフ) - 面白いですね(⌒▽⌒) 頑張ってください (2015年4月9日 0時) (レス) id: 2c10ee03cd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:海姫 | 作成日時:2015年2月27日 17時

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