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《トラブルメイカー》 ページ28

「よーし、これでホームルームは終わりだー。授業の準備しろー。」

「はーい、」


ホームルームが終わり、A達は授業の準備を始めるため机の中から教科書を出す。たしか、1時間目は現代文だ。


「すんません。夕凪Aサンいます? 」


そのとき名前を呼ばれ、Aは顔を上げる。そこには黄瀬が営業スマイルを振り撒いて立っていた。クラスの全員がAを見る。
くそ、あの犬っころめ。こっちは極力目立たないように生活してるっていうのに。
Aは腹立たしさと居た堪れなさを感じ、何事もなかったかのように授業の準備を始める。


「Aー!!! 」

「ねぇ、A。キセリョ呼んでるけど知りたいだったの? 」

「キチローおだまり。」

「え、なんか冷たい!? 」


Aがピシャリと言うとキチローは鹿矛囲に「なんか機嫌悪いんだけど〜、」とボヤいていた。鹿矛囲は困ったように笑い、Aに「どうしたの? 」と優しく声をかけた。Aはそんな鹿矛囲に気まずそうに肩を竦めた。


「いや、べつに…。」

「まぁ、何はともあれ。これ以上目立ちたくないなら、行ってくることをオススメするけど? 」


Aは鹿矛囲を見る。そして「やっぱりそう思う? 」と苦笑いした。既に「Aさんと黄瀬君って知り合いだったの!? 」など「うそ、Aさんってすっごい地味なのに? 」などヒソヒソと話す声が聞こえる。
対する黄瀬は「Aー! ちょっと来てー! 」などと言って騒いでいて、そんな声など聞こえていなかったが。


「うるさい。少し黙りなさい。」

「A! 」


Aは黄瀬のことを軽く睨みながら席を立つ。すると黄瀬はようやく反応してくれたAに、嬉しそうに笑った。営業スマイルではない日常的に見せる笑顔だ。
Aはそんな黄瀬にため息をつく。


「鹿矛囲、キチロー、授業までに戻って来なかったら先生に、夕凪は腹痛で保健室って言っといて。」

「りょーぉかい。」

「ごゆっくり〜。」


Aは茶化すように笑ったキチローをひと睨みすると、黄瀬の元まで行き襟首引っ張って教室から出て行った。

《暖かな笑顔に毒される》→←【海姫】


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設定タグ:黒子のバスケ , キセキの世代 , 海常   
作品ジャンル:アニメ
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藤織 藍沙(プロフ) - すっごく面白いです!更新頑張って下さいね! (2015年7月31日 8時) (レス) id: dd65d1f829 (このIDを非表示/違反報告)
舞香(プロフ) - 更新、頑張ってください!まだかまだかと楽しみにしています!笑応援してます! (2015年6月22日 0時) (レス) id: 8017bac195 (このIDを非表示/違反報告)
海姫(プロフ) - ハートの時計さん» コメントありがとうございます! これからも頑張っていきますので、宜しくおねがいします! (2015年4月9日 6時) (レス) id: b9de7aef37 (このIDを非表示/違反報告)
ハートの時計(プロフ) - 面白いですね(⌒▽⌒) 頑張ってください (2015年4月9日 0時) (レス) id: 2c10ee03cd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:海姫 | 作成日時:2015年2月27日 17時

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