《クラスメイトと友人》 ページ26
髪の毛を下の方で蜜柑色が見えなくなるように纏めて、黒縁眼鏡をかけるのが、海常高校の夕凪Aだ。
目立たないように、極力地味に生活する。それが私のモットーだ。
Aは通学路を歩きながら伸びをした。朝の空気はひんやりしていて気持ちいい。
「おはよう、夕凪さん。」
「おはよう。」
Aはクラスメイトに朝の挨拶をしながら教室に入った。自分の席に着くと隣から声が掛かる。
「おはよう、Aちゃん。」
「おはよう鹿矛囲。寝癖ついてるわよ。」
「うん、でもパーマかかってるからあんまり目立たないでしょ? 」
隣の席の鹿矛囲こと、鹿矛囲勇人は天然パーマの赤茶の髪を触りながら笑った。Aは「まぁ、そこそこ。」と笑いながら席につくと鹿矛囲はシトリンクォーツの瞳を細めて「やっぱ治した方がいいかな」と笑っていた。
「あ、そういえばさ、Aちゃんに頼みたいことがあるんだけど。」
「私に? 」
その時チャイムが鳴る。Aが時計を見るとホームルームの始まるチャイムだった。前の席の子がまだいなかった。鹿矛囲は席を見ながらぼんやりと呟く。
「キチローまだいないね。」
「遅刻よ、どうせ。」
Aがそう言った瞬間、バタバタとけたたましい足音が聞こえてきた。そして荒々しくドアを開け肩で呼吸をしている噂のキチローが現れた。本名、後田喜千郎。
「いやー、セーフセーフ! 門から1分で走って間に合った俺を、誰か褒めてくれ! 」
「文化部には惜しい人材だね。」
「そうよ、いっそ軽音部辞めて陸上部に入ったら? 」
「それ、同じバンド組んでる僕には嫌なお知らせだけど。」
「あら、言い始めは鹿矛囲でしょ? 」
「2人とも俺置いて話を弾ませるなよ! 」
後田は真っ直ぐに席に着くと、直ぐに後ろを向いておしゃべりを始める。アンダルサイトの瞳と八重歯が特徴。
「おはよ! 勇人! A!」
ニカリと笑った後田にAは「おはよう。キチロー。」と笑った。
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藤織 藍沙(プロフ) - すっごく面白いです!更新頑張って下さいね! (2015年7月31日 8時) (レス) id: dd65d1f829 (このIDを非表示/違反報告)
舞香(プロフ) - 更新、頑張ってください!まだかまだかと楽しみにしています!笑応援してます! (2015年6月22日 0時) (レス) id: 8017bac195 (このIDを非表示/違反報告)
海姫(プロフ) - ハートの時計さん» コメントありがとうございます! これからも頑張っていきますので、宜しくおねがいします! (2015年4月9日 6時) (レス) id: b9de7aef37 (このIDを非表示/違反報告)
ハートの時計(プロフ) - 面白いですね(⌒▽⌒) 頑張ってください (2015年4月9日 0時) (レス) id: 2c10ee03cd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:海姫 | 作成日時:2015年2月27日 17時