前世の記憶 ページ7
二階の自室から一階のリビングに行き、電気がついていることに気づく
さすがにこの時間まで起きていたとバレたら怒られるだろうから引き返そうとしたとき
美佐子「―――やっぱりなにか変じゃない?」
不穏な会話が聞こえた
博人「確かに・・・どこか大人びているし、わがままも言わない・・・いや、今日PCをねだったんだったか?」
美佐子「それが問題なのよ。私はPCの存在をあの子に教えていない。学校にも無い。なら誰が教えたの?そもそもなんであの子はPCを欲しがるの?ヤッパリ変よ」
博人「ふむ・・・実はな、あの子が学校に言っている間に、いつも使っているノートを見たんだが、歌のようなものが書いてあった」
美佐子「歌?」
・・・しまった!
一度、一度だけ・・・学校に持っていくのを忘れてしまった歌詞ノート
あれを見られたって・・・!!
博人「美佐子、君は・・・‘‘鬱’’と書けるかい?‘‘薔薇’’や‘‘篳篥’’と書くことができるかい?あの子は、辞書を持っていないにもかかわらず普通に書いていた」
美佐子「!」
博人「しかも、あの字は年相応のものではない・・・考えるほどわからなくなるな」
・・・もう、隠すのはムリかな
意を決して、ガチャリ、とリビングのドアを開けた私を見ていたのは、驚きに満ちた4つの目
美佐子「A・・・きいていたの・・・?」
それには答えずに、私は喋りだした
『・・・あのノートを見られたのは誤算だなぁ・・・まさか、見られるとは思ってなかったわ』
博人「A・・・?」
キコエナイキコウトシナイキキタクナイ
『確かに、私は変だね』
美佐子「A、どういう事・・・?」
2人の言葉はキコエナイ
『私は・・・イレギュラーな存在だよ、どう?私、キモチワルイ?』
2人は何も答えない
あぁ、何されるのかなぁ
前世と同じように、殴られるのかな、蹴られるのかな、切られるのかな
顔は勘弁して欲しいなぁ
美佐子「A、答えて。あなたは一体何?」
『・・・生きていれば24歳、享年17歳・・・前世での名前は野村蛍(ケイ)』
博人「は・・・?」
父親の怪訝な顔も、母親の怖い顔も、ミナイミエナイミタクナイ
『母親は生まれたと同時に死亡、姉は自分が小六のときに事故死。自分の死因は父親の虐待による脳内くも膜下出血・・・これが、私の前世』
腕を組み、壁に寄りかかって目を閉じる
『・・・私には、前世の記憶があるの』
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REVERSI - 主人公、カッケエェ!(*´∇`*) (2014年1月3日 6時) (レス) id: 52b3d1c534 (このIDを非表示/違反報告)
クルトン(プロフ) - 黒セイバーさん» 作りなおしました題名は、「flag建設少女Xの憂鬱」です (2013年7月15日 17時) (レス) id: e52c3e1e19 (このIDを非表示/違反報告)
黒セイバー(プロフ) - あの、初めまして、黒セイバーと申します。えっと、この小説、すごく楽しみにしていたんですが、続編がフラグたっていて、しかも、追い打ちをかけるようにパスがかかっているのですが、どういうことですか? (2013年7月15日 16時) (レス) id: e1438f5646 (このIDを非表示/違反報告)
pino(プロフ) - クルトンさん» (>∀<)ノシイエーイ☆ (2013年7月14日 21時) (レス) id: b76c5499ab (このIDを非表示/違反報告)
クルトン(プロフ) - pinoさん» ですね(*≧▽≦)ノシ)) (2013年7月14日 17時) (レス) id: e52c3e1e19 (このIDを非表示/違反報告)
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