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死神 ページ42

『どうしたの?バスケ部勢揃いで』


茶化すように言ったら、以外にも最初に口を開いたのは紫原だった


紫原「えっとねー、お見舞いついでに昨日のこと聞こうと思ってさー」


それよりも、何気に紫原と会話するのは初めてな気がする


『昨日のこと、ねぇ・・・緑間なら大体予想ついてるんじゃないの?』


一番後ろにいた緑間にベットの上から視線を向けると、小さくうなずいたのが見えた


緑間「昨日、あの家で殺されたのは・・・一之瀬、お前だろう?」


それを聞いて、青峰は驚いた表情で緑間に詰め寄った


青峰「お前何言ってんだよ!?一之瀬はここにいるじゃねぇか!」


その怒号を浴びながらも、緑間はポーカーフェイスを保っていた


緑間「・・・言葉が少なかったな、言い直そう。あれは‘‘前世の一之瀬’’なのだよ


前世で父親にころされて、記憶を持ったままこの世界に生まれ変わったんだろう


だとすればほとんどの説明がつくのだよ」



シン、とした部屋の中、パチパチという音が聞こえた



言わずもがな、私が拍手した音だ



『おめでとう、大正解だよ。確かにあれは前世の私だ。私は・・・実の父親に殺されたんだよ


そこまで分かったなら、せっかくだし全部教えてあげる』



そして、私は和成にしたのと同じ話をした



『それにさ、親族全員死んでたんだよねぇ


いとこも祖母も祖父も・・・


最後まで残ったのが私とお父さん


まぁ、私はころされお父さんは自害したわけだけど


それだけじゃない、親友だった子も・・・死にはしなかったけど、大けがしてんのよ


歩道橋から落ちたり車に引かれたり海でおぼれて意識不明になったり・・・さ


だから人間を近づけたくなかったんだよ


私、死神だから』





‘‘だから、二度と近寄らないで’’




最後にそう言ったら、桃井ちゃんに思い切り抱き着かれた


桃井「Aちゃんは悪くないよ!全部、全部不運が重なった事故なんだから!」


『だから、その‘‘不運’’を呼んでるのが私なんだよ』


桃井「そんなことない、そんなことないよ!それに、Aちゃんは私のたった一人の親友なんだからっ!近寄らないでなんていわないでよ!」



悲しいでしょ・・・



と、弱弱しく発する桃井ちゃんを見て、私は――



『私、死神だから・・・これから、さつきに迷惑かけちゃうかもよ?いいの?』



桃井「!!当たり前!たくさん迷惑かけてよ!」



にこっと笑った桃井ちゃんはいい笑顔をしていた

用意周到→←気分がいいです、まる



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REVERSI - 主人公、カッケエェ!(*´∇`*) (2014年1月3日 6時) (レス) id: 52b3d1c534 (このIDを非表示/違反報告)
クルトン(プロフ) - 黒セイバーさん» 作りなおしました題名は、「flag建設少女Xの憂鬱」です (2013年7月15日 17時) (レス) id: e52c3e1e19 (このIDを非表示/違反報告)
黒セイバー(プロフ) - あの、初めまして、黒セイバーと申します。えっと、この小説、すごく楽しみにしていたんですが、続編がフラグたっていて、しかも、追い打ちをかけるようにパスがかかっているのですが、どういうことですか? (2013年7月15日 16時) (レス) id: e1438f5646 (このIDを非表示/違反報告)
pino(プロフ) - クルトンさん» (>∀<)ノシイエーイ☆ (2013年7月14日 21時) (レス) id: b76c5499ab (このIDを非表示/違反報告)
クルトン(プロフ) - pinoさん» ですね(*≧▽≦)ノシ)) (2013年7月14日 17時) (レス) id: e52c3e1e19 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:クルトン | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2013年6月20日 18時

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