『黒子のバスケ』通行人少女Ｘの憂鬱『トリップ』

泣いてない ページ15

『だからね、怖いんだ


実の娘さえコロス人間が


周りを狂わせ、死なせてしまう自分が


このまま私の近くにいたら、母親や姉みたいに死ぬかもしれない


父親みたく、狂ってしまうかもしれない


それでも・・・一緒にいてくれますか？』


全てを話し、俯いていた顔をあげたら・・・


思い切り、正面から抱きつかれた


『え、と・・・和成？』


呼びかけても返事はなく、その代わりに抱きしめる力が強くなった


高尾「・・・つらかったよな・・・ごめんな、嫌なこと思い出させて・・・っ」



『和成・・・泣いてるの？』



高尾「泣いて、ないっ」



そうはいってるが、声も肩も震えている



『まぁ、今は和成がいるし・・・少しくらいなら、笑ってもいいかな？』



そして、やんわりと和成の拘束を解き、向き合って、



『・・・ありがとね、一緒にいてくれて』


笑った


高尾「あ・・・っ/////」



私、ちゃんと笑えてるかな？



久々だし、引きつってないかな？


おかしくないかな？



まぁ、いいか

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