だから、嫌いなんだよ。～彼がついた２つ嘘～Ⅰ～SJ～ (ページ11)

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ばいばいページ11

??「カラオケ行こーっ！」
??「お前もいく？」
??「俺デートだし。」

放課後になり、そのあとの予定を立てているみんなの間を通り、一人で靴箱まで向かう。
靴箱で自分の黒い靴を取り出すとすぐ後ろに男子たちが来た。
その中に、キュヒョンくんもいた。

すると、キュヒョンくんと目があった。
ヤバイ。そう思いそそくさと学校を出ようとしたとき

「あっAもう帰んの？」

あ～あ。

私は、渋々後ろを向き遠慮がちに「あ、はい・・・」
と答えた。そしたら、

「そうなんだ。ばいばい＾＾」

思いがけない言葉に戸惑いながら、

「・・・・さようなら」と一言

小さく右手を振る姿に、ペコッと頭を下げて、早足に外に向かった。

??「お前よく娘に平気で話かけられるな」
??「なんか怖くねぇ？理事長の娘だし。ああいうプライド高そうなお嬢様タイプって俺だめだわ」

背中からは、こそこそとキュヒョンくんに耳打ちをする男子の声が届いた、

だから、聞こえてるってば。

言いたいことは、私に直接言ってよ・・・。

だけど、どうしてだろう。いつもより、不快感がないのは。

「ばいばい」なんて、言ってもらったのが久々だからかもしれない。

私は赤くなる頬に、冷ますように手の甲をあてた。