11，異様な笑み。−洞潔side− ページ13
急いで教室を出た私が向かったのは校長室。
入ってみたものの、誰もいない。これじゃあ、意味が無い。
正直、戸惑っている。
それは、私が一般の教師だったとしてもそうだろう。
私は深く考え始める。
何故このような事件が起こったのかを。
あの教室から漂っていた妖気。
只者では無かった。
名前はわからないがあの妖気は上級妖怪のものとみてよさそうだった。
しかし、何故あの教室にそんな妖気が漂っていたのか、私にはわからない。
「あの、島之内先生」
背後から話しかけられ慌てて背後を振り向く。
そこにいたのは帽子を被った一人の少女。間違えなく転校生の空呑。
「空呑、何故ここにいる？」
単純に疑問だった。
空呑はあの妖気が漂った教室の生徒の筈だったからだ。
「あれ？見ませんでしたか。まぁいいです」
私には彼女の言っていることの意味が全く理解できなかった。
…しかし、ただ一つだけこのときすぐに感づいた。
空呑は妖怪だ。
ハッキリとわかった。
彼女の周りから漂う妖気。この様な妖気を人間が持っているはずがない。
そして、酒呑童子様に言いに行こうとしたときにはもう遅かった。
「すみませんね、本当は私もこんなことしたく無いのですが」
私は彼女から離れることが出来なかった。
先程までの青の目がまるで嘘かのように紅色に染まっている彼女の目。
そしてその目のまま異様な笑みを浮かべる彼女。
何処かで見たことがあるような気がするその笑み。
思い出す間も無く、意識が朦朧とし始めた。
「一体…何をした…？」
朦朧とする意識の中何とかそう言い放ったものの彼女は答えず、ただ異様な笑みを浮かべていた。
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ピカヒカリ(プロフ) - 妖姫海さん» お久しぶりです…！コメント、有難うございます！頑張ります！（妖姫海さんも頑張って下さい！応援してます！） (2019年5月23日 22時) (
レス) id: c88429faf5 (このIDを非表示/違反報告)
妖姫海(プロフ) - やっぱりすごいですね・・・！！頑張って下さい！！ (2019年5月23日 21時) (レス) id: 46d529bdf6 (このIDを非表示/違反報告)
ピカヒカリ(プロフ) - コロニャンさん» ありがとうございますッ…！嬉しいです…！！今から更新してきます！！ (2019年5月12日 18時) (レス) id: f74e3a9ead (このIDを非表示/違反報告)
コロニャン - 何回読んでも、おもしろい (2019年5月11日 20時) (レス) id: a0b631ee37 (このIDを非表示/違反報告)
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