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好敵手36 ページ37

キャプテンの宣言通り、女子バスケは第三位でクラスマッチ一日目が終了した。

得点板を見ても、俺達の団は堂々の一位。

そりゃそうだ。
なんでも、白団3年生…とどのつまり、森山先輩と小林さんのクラスは、男子バドミントンと女子ドッジボール、そして女子バスケ優勝の三冠。2年生も、女子バドミントン第二位、その他ほぼベスト8らしいのだ。

…上級生、どうなってるんだマジで。

キャーキャーと周りを取り囲んでいた他のクラスの女の子達に別れを告げて、ひとりで歩き出したところで後ろから声をかけられた。


「涼太」


間違えようのないその声。
振り返ると、にこにこと笑うそらっち。

あの試合のあと。もみくちゃにされたり、クラスの女の子達に撫でられたり抱きしめられたりしていて、帰りも放送機材の片付け等をしていたそらっちとは全然話せなかったために…予想外だ。


「あれ…放送部は?」

「もう終わった。というか、涼太が女の子に囲まれてる時間が長すぎたんじゃない?私、片づけしてるときに窓から見えたけど、凄いなーって思ったし」


あぁ、本当だ。
教室を出て、すでに30分以上が経過している。


「それにしても、そらっち。すごかったッスね!?俺、そらっちがスリー入れられるの知らなかったンスけど!」

「…実は、ちょっと遠くても入れられたらチームのためになれるかな?と思って練習してたんだ。でも、練習では確率的に低いし、あんまり上手く行かなかったから、さっきのは私もびっくりしたよ」


恥ずかしそうにそう教えてくれる彼女を見やる。
やっぱり、この子はすごい。


「それより、涼太達のエキシビジョンマッチこそすごかったよ!ボール触らせることなんてほぼほぼ無かったし…ハンデでおもり?つけてたんでしょ?」

「強豪ッスからねー。むしろ、点とられたらそれこそ笠松先輩にどやされるッスよ」

「まぁ、それもそうだよね。なんかさ、いつも教室で赤点とって泣きそうになってる涼太みてるから…」

「なってないッスよ!?」

「ほんとにー?」


くすくすと笑いつつ、次の瞬間、走り出した。
と、5メートル程距離を取ったところでそらっちが振り返る。


「あのねー今日の涼太はねー」


にっこりと笑ったそらっちの口元が少し動いた。


『かっこよかったよ』


風が運ぶその声は、透き通ったきれいな声で。
言われ慣れている言葉のはずなのに。

紡がれたその台詞は…


…やっぱり、俺はこの子が好きだと思った。

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りた。(プロフ) - ひとみさん» 一気に…!?お疲れさまでした、ありがとうございます!クラスマッチ編あともう少しで完結します…!これからもどうぞよろしくお願いします!がんばります!!! (2016年7月13日 8時) (レス) id: 60b76a6687 (このIDを非表示/違反報告)
ひとみ - 一気に読ませて頂きました!とても面白かったです!占いツクールにもこんな作品があるんだなぁと思いました( ˙˘˙ )応援しています! (2016年7月12日 23時) (レス) id: 5dddd6f71b (このIDを非表示/違反報告)
りた。(プロフ) - だおさん» ありがとうございます!黄瀬君にはちょっと格好悪く片思いをして欲しいと思いこうなった次第です。嬉しいです、励みになります!こちらこそ、これからも見守っていただけると幸いです、どうぞよろしくお願いします! (2016年6月25日 10時) (レス) id: c66c29cc58 (このIDを非表示/違反報告)
だお(プロフ) - 初めて見るような内容で楽しく読ませて頂きました(*^^*)これからも頑張ってください! (2016年6月25日 6時) (レス) id: d490ebbd79 (このIDを非表示/違反報告)
りた。(プロフ) - 桃さん» ありがとうございます!あくまで塩対応な夢主ちゃんのデレを早く書きたいなぁとただいま頑張っております!どうぞ温かく見守っていただけると幸いです。これからもよろしくお願いします! (2015年12月30日 14時) (レス) id: 066dfb27bb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:りた。 | 作成日時:2015年12月5日 23時

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