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好敵手14 ページ15

「それでー、この前誠凛行ったら黒子っちが俺を無視して…」
「いや、それは黒子っち君が正しい。私、永遠に黒子っち君の味方ね」
「え、ひどい!嘘でしょそらっち!」


水分補給をしつつ、他愛も無い話をしていた時だった。


「あれー、今、休憩中?」


扉の向こうの聞き慣れた声と、隙間から覗くイケメン。
今日は早めに部活終わってるはずなのに。自主練は第二体育館で出来るはずなのに。

…森山先輩、何故ここに。


「…バスケ部の先輩?」


思わず立ち上がった俺に座ったまま不思議そうに訪ねるそらっち。
うん、相変わらず上目遣いが可愛すぎる…って、そうじゃなくて。


「お疲れそらっちちゃーん!」


そらっちの姿を確認したのか、バッ、と扉を全開にすると森山先輩はこちらに向かってきた。


「え、あ、ありがとうございます…?」

「バスケ部三年の森山由孝です。黄瀬がお世話になってまーす」

「放送部一年の天乃Aです。いや、私こそ黄瀬貸してもらっちゃってすみません」


二人が俺を介して話しているという不思議な状況になった。
まぁ、仲良くなるのは良いことッスよね…


「いいっていいって!それより、Aちゃんって呼んでも良い?」

「!?森山先輩アウトォオオオオオオオオ!!!」

「いや、おまえが決めることじゃないだろ、黄瀬ー」


駄目に決まってんでしょう!?
何にやにやしてんだ、面白がってんだろ先輩このやろぉおおお!!


「別にかまいませんよ」

「いいの!?そこは構おう!!?そらっちー!」

「うるさい、黄瀬」


そらっちがひどい。


「Aちゃんも良かったら、俺のこと名前で呼んでくれていいんだよ?」

「本当ですか?それじゃ、私も由孝先輩って呼ばせていただきます」


何この急展開。
森山先輩やっぱり危険だ。


「それじゃ、改めてよろしくね、Aちゃん。」

「あ、はい、由孝先輩、よろしくお願いします」



…なんだか、心が折れた音がした。

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りた。(プロフ) - ひとみさん» 一気に…!?お疲れさまでした、ありがとうございます!クラスマッチ編あともう少しで完結します…!これからもどうぞよろしくお願いします!がんばります!!! (2016年7月13日 8時) (レス) id: 60b76a6687 (このIDを非表示/違反報告)
ひとみ - 一気に読ませて頂きました!とても面白かったです!占いツクールにもこんな作品があるんだなぁと思いました( ˙˘˙ )応援しています! (2016年7月12日 23時) (レス) id: 5dddd6f71b (このIDを非表示/違反報告)
りた。(プロフ) - だおさん» ありがとうございます!黄瀬君にはちょっと格好悪く片思いをして欲しいと思いこうなった次第です。嬉しいです、励みになります!こちらこそ、これからも見守っていただけると幸いです、どうぞよろしくお願いします! (2016年6月25日 10時) (レス) id: c66c29cc58 (このIDを非表示/違反報告)
だお(プロフ) - 初めて見るような内容で楽しく読ませて頂きました(*^^*)これからも頑張ってください! (2016年6月25日 6時) (レス) id: d490ebbd79 (このIDを非表示/違反報告)
りた。(プロフ) - 桃さん» ありがとうございます!あくまで塩対応な夢主ちゃんのデレを早く書きたいなぁとただいま頑張っております!どうぞ温かく見守っていただけると幸いです。これからもよろしくお願いします! (2015年12月30日 14時) (レス) id: 066dfb27bb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:りた。 | 作成日時:2015年12月5日 23時

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