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ワイワイガヤガヤと煩い食堂。
今は昼食だ。
ここでの決まりは『必ず三杯以上食べる』。沢村はこの量に驚いているようだ。
そんな中、食堂のおばちゃんにご飯をよそってもらったAは席を探す。
(さて、誰のとなりにいこうか... )
彼が望むのは1年生の隣。
御幸が手を振っているけど気づかないふりをする。
(御幸先輩の隣には沢村君いるし。あの二人に関わるとろくなことがない)
Aはすでに経験済みである。
空いている席を探す。と、運よく一年生の隣が空いていた。
『隣いいか?』
「...あぁ」
金丸だ。
『金丸君だよな?あらためまして、俺は藍沢A。よろしくな』
「金丸信二だ。呼び捨てでいい」
(なんか、かっこいいやつだな、おい。
頭も良さそうだしモテそうだ。
いるよなーこーゆーやつ。)
そう思っている彼も結構モテる。
『金丸って名前に髪の毛と同じ色が入っているな』
「お前もじゃねーか」
気が合いそう。Aはそう思った。
ククク、と二人で笑い合う。
「藍沢、おいお前、なに勝手に人の皿にグリンピース乗っけてんのかな?ん?」
『いやー、グリンピースが金丸に食べられたいって言ってきてさ』
「言ってねーよ!おい!まだのせる気か!!」
Aが金丸と楽しく会話をしていると、突然うるさくなる食堂。
どうやら沢村が吐いてしまったらしい。
「うわっ、きたね」
金丸がとても嫌そうな顔をする。
Aも負けていない。
(たかが、飯三杯くらいで吐くなよ。)
中学校時代、過酷な練習を毎日行っていたAにとって、飯3杯くらいどうってことない。
走った後だとしてもだ。
『金丸、早く食って行こうぜ』
「あぁ、出来るだけここにいたくねぇ」
二人は席をたつ。
出ていくとき、金丸があるやつに話しかけた。
(あー東条君?とかいう名前だった気がする。)
彼は先輩と食べていた。同室の先輩なのだろう。
「同じシニアだったやつ。いいやつだからお前とも仲良くなるだろうよ」
『へぇ、同じシニア出身とかいいな』
「そうか?」
キセキは誰一人として同じところに行かなかったためか、少し憧れるところがあるA。
(あ、青峰と桃井は同じところに行ったのか...)
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トリ - 蜜甘さん» ありがとうございます。更新頑張ります! (2014年11月6日 5時) (レス) id: 19e2cf9ec9 (このIDを非表示/違反報告)
トリ - スズさん» あ、それは嬉しい。ほんとに。ありがとうございます。ほんとに。 (2014年11月6日 5時) (レス) id: 19e2cf9ec9 (このIDを非表示/違反報告)
トリ - 翔織さん» ありがとうございます!これからもそう言ってもらえるよう頑張ります! (2014年11月6日 5時) (レス) id: 19e2cf9ec9 (このIDを非表示/違反報告)
蜜甘 - とてもおもしろいですこれからも更新頑張ってください! (2014年11月5日 18時) (レス) id: 6a4a3a7dce (このIDを非表示/違反報告)
スズ - すごく面白いです!今一番はまってます!!更新頑張ってください!!! (2014年11月5日 16時) (レス) id: 90f76f9e5d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:トリ x他1人 | 作成日時:2014年9月30日 4時