検索窓
今日:23 hit、昨日:9 hit、合計:360,851 hit

39 ページ39

「まぁ、火神くんが勝てないわけよ、彼は消えたキセキなんだから」

「消えたキセキ?」

『え、待って、何それ』



聞いたことのない言葉にAの方が驚く。

それに比べ、火神はよくわかってない様子だ。
キセキという言葉には目を輝かせているが...




「藍沢くん、そうやって呼ばれているんですよ、自分のことなのに知らなかったんですか?」

『.......うっそ.......知らなかった』

「なぁ!その消えたキセキってなんだよ!」



空気の読めない火神の言葉をリコが引き取る。



「消えたキセキとは、彼がそう呼ばれているのよ。キセキの世代の中で唯一高校でバスケ界にいない、バスケ界から消えたってね」

『なんか嫌だなぁそれ...』



苦い顔をしたA。
確かにその名前はあまりいい意味を持っていない。



「てかおいおい、今バスケやってないでそれかよ...」

『お前もジャンプ凄かったよ。さすが黒子の光だ』

「勝ったやつに言われても嬉しくねぇ」

『それもそうか』


笑顔のA。
その笑顔は何だか嘘っぽい。



「ねぇねぇ、藍沢くん!うちのバスケ部入んない?!君なら半年分の遅れなんて」


リコが勢いよく彼に近づく。








その時、Aの目が微かに揺れた。







『いや、悪いけど俺はバスケはもうしないつもりなんで...』

「...そっか〜」

『でも、これから一週間、毎日来てもいいですか?』


矛盾しているのはわかってる。
わがままだって言うのもわかってる。

でも彼は、どうにかして自分の過去と蹴りをつけたいのだ。



「大歓迎よ!」



(嬉しい反面、複雑な気持ちだな。本当は、歓迎されるべきでは無いのに。)




そんなこんなでAは
学校が終わったらここに通うようになった。

40→←38



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (176 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
380人がお気に入り
設定タグ:ダイヤのA , 黒バス
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

トリ - 蜜甘さん» ありがとうございます。更新頑張ります! (2014年11月6日 5時) (レス) id: 19e2cf9ec9 (このIDを非表示/違反報告)
トリ - スズさん» あ、それは嬉しい。ほんとに。ありがとうございます。ほんとに。 (2014年11月6日 5時) (レス) id: 19e2cf9ec9 (このIDを非表示/違反報告)
トリ - 翔織さん» ありがとうございます!これからもそう言ってもらえるよう頑張ります! (2014年11月6日 5時) (レス) id: 19e2cf9ec9 (このIDを非表示/違反報告)
蜜甘 - とてもおもしろいですこれからも更新頑張ってください! (2014年11月5日 18時) (レス) id: 6a4a3a7dce (このIDを非表示/違反報告)
スズ - すごく面白いです!今一番はまってます!!更新頑張ってください!!! (2014年11月5日 16時) (レス) id: 90f76f9e5d (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:トリ x他1人 | 作成日時:2014年9月30日 4時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。