26貴方side ページ26
今日も練習が終わり、先輩方が部屋に来る。
俺は伊佐敷先輩の肩もみをしていた。
「もっと右。あ、そこそこ」
はっきり言ってめんどくさい。何で毎日こんなことに時間を割いているのだろうか。
隣では御幸先輩が結城先輩の将棋に付き合っている。見ている限り、とてつもなく弱いな、結城先輩。
少し可哀想なので、助け船を出してやる。
『先輩、角とられますよ、このままだと』
「?、どうしてだ?」
わからないか...。
「あ、ちょっ!お前何教えてんだ!」
『いいじゃないですか、少しくらい』
御幸先輩が怒るが、せっかくなのでもう少し教えてあげようと思う。伊佐敷先輩の肩を揉みながらだが。
『結城先輩、そこに金がいるのでこのままだと取られてしまいます』
「あぁ、たしかに。じゃあここか?」
『いえ、そこだと桂馬が。いいですか?相手の駒の位置や動きを全部把握してください。この上で考えて見てください』
「......」
『さっき言った御幸先輩の桂馬は今、右上にしか動けませんよ。』
「桂馬...」
結城先輩は、少し考える素振りをしたのち、自分の駒を動かした。
うん、そこ。
やはりこの人は頭の回転が速い。
「げっ!?まじかよ!」
驚く御幸先輩と
「おい、もう良いだろ。肩もっと揉め」
『あ、はい』
怒る伊佐敷先輩。
先輩だけど、やってもらっている分際で何命令してるんだ。先輩だけど。
このあと、ムカついた伊佐敷先輩の肩を凄い力で揉んでやった。
すると、羽交い締めをくらいそうになったので結城先輩の後ろに隠れた。
結城先輩、守護神。
「藍沢は将棋、強いんだな」
『強いと言うほどでも無いですよ』
中学校時代、一度も勝ったことがない。
まあ、相手が赤司だからかもしれないが。
今度は御幸先輩が捕まっている、伊佐先輩に。
ご愁傷さまです。
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トリ - 蜜甘さん» ありがとうございます。更新頑張ります! (2014年11月6日 5時) (レス) id: 19e2cf9ec9 (このIDを非表示/違反報告)
トリ - スズさん» あ、それは嬉しい。ほんとに。ありがとうございます。ほんとに。 (2014年11月6日 5時) (レス) id: 19e2cf9ec9 (このIDを非表示/違反報告)
トリ - 翔織さん» ありがとうございます!これからもそう言ってもらえるよう頑張ります! (2014年11月6日 5時) (レス) id: 19e2cf9ec9 (このIDを非表示/違反報告)
蜜甘 - とてもおもしろいですこれからも更新頑張ってください! (2014年11月5日 18時) (レス) id: 6a4a3a7dce (このIDを非表示/違反報告)
スズ - すごく面白いです!今一番はまってます!!更新頑張ってください!!! (2014年11月5日 16時) (レス) id: 90f76f9e5d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:トリ x他1人 | 作成日時:2014年9月30日 4時