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Aはいつも通り朝練をクリス先輩にみてもらって、部屋に戻る。
「待ってたぜ」
どうやらAは御幸を待たしていたらしい。
全く思い当たる節はないが。
『おはようございます。わっ』
ぐいっと手を引っ張られて、御幸の顔がAの目の前に来る。
(近い。てか何で見つめあってんの、俺たち。)
「なぁ、お前、後ろに目でもついてんの?」
『?......ああ、鷹の目のことか。』
Aはすぐ質問の意味を理解する。御幸はずっとこれについて聞きたかったのだ。
『後ろになんかついてないですよ。』
と、言いながら、近すぎる先輩を遠ざける。
壁に寄っ掛かりながら、部活の準備をする。
『俺は視界が広いんですよ。というか360°全部見えてます』
「...へぇ〜、改めて聞くと驚愕だな」
『そうですか?』
楽しそうな御幸に冷めているA。
バスケ界では、上の方に行くにつれて特殊なことができる人が増えてくる。
彼の目は帝光中に上がる前からあったが、開花と同時にその範囲が広く、遠くなった。
「でも本当すげえな」
また目の前にくる御幸に、いい加減、ちょっと恥ずかしくなってきたA。
『先輩、近い...』
後ろが壁だから下がることもできない。
「ん?あぁ、悪い」
意外にあっさり退いてくれた御幸に少し驚くA。
御幸も恥ずかしくなったのだろう、口元を手で隠し、耳が赤くなっている。
Aが思わず笑ってしまうと、御幸にチョップをされた。
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トリ - 蜜甘さん» ありがとうございます。更新頑張ります! (2014年11月6日 5時) (レス) id: 19e2cf9ec9 (このIDを非表示/違反報告)
トリ - スズさん» あ、それは嬉しい。ほんとに。ありがとうございます。ほんとに。 (2014年11月6日 5時) (レス) id: 19e2cf9ec9 (このIDを非表示/違反報告)
トリ - 翔織さん» ありがとうございます!これからもそう言ってもらえるよう頑張ります! (2014年11月6日 5時) (レス) id: 19e2cf9ec9 (このIDを非表示/違反報告)
蜜甘 - とてもおもしろいですこれからも更新頑張ってください! (2014年11月5日 18時) (レス) id: 6a4a3a7dce (このIDを非表示/違反報告)
スズ - すごく面白いです!今一番はまってます!!更新頑張ってください!!! (2014年11月5日 16時) (レス) id: 90f76f9e5d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:トリ x他1人 | 作成日時:2014年9月30日 4時