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Aはいつも通り朝練をクリス先輩にみてもらって、部屋に戻る。


「待ってたぜ」


どうやらAは御幸を待たしていたらしい。
全く思い当たる節はないが。


『おはようございます。わっ』


ぐいっと手を引っ張られて、御幸の顔がAの目の前に来る。


(近い。てか何で見つめあってんの、俺たち。)


「なぁ、お前、後ろに目でもついてんの?」

『?......ああ、鷹の目のことか。』


Aはすぐ質問の意味を理解する。御幸はずっとこれについて聞きたかったのだ。


『後ろになんかついてないですよ。』


と、言いながら、近すぎる先輩を遠ざける。
壁に寄っ掛かりながら、部活の準備をする。


『俺は視界が広いんですよ。というか360°全部見えてます』

「...へぇ〜、改めて聞くと驚愕だな」

『そうですか?』


楽しそうな御幸に冷めているA。

バスケ界では、上の方に行くにつれて特殊なことができる人が増えてくる。

彼の目は帝光中に上がる前からあったが、開花と同時にその範囲が広く、遠くなった。


「でも本当すげえな」


また目の前にくる御幸に、いい加減、ちょっと恥ずかしくなってきたA。


『先輩、近い...』


後ろが壁だから下がることもできない。


「ん?あぁ、悪い」


意外にあっさり退いてくれた御幸に少し驚くA。

御幸も恥ずかしくなったのだろう、口元を手で隠し、耳が赤くなっている。


Aが思わず笑ってしまうと、御幸にチョップをされた。

24→←22貴方side



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トリ - 蜜甘さん» ありがとうございます。更新頑張ります! (2014年11月6日 5時) (レス) id: 19e2cf9ec9 (このIDを非表示/違反報告)
トリ - スズさん» あ、それは嬉しい。ほんとに。ありがとうございます。ほんとに。 (2014年11月6日 5時) (レス) id: 19e2cf9ec9 (このIDを非表示/違反報告)
トリ - 翔織さん» ありがとうございます!これからもそう言ってもらえるよう頑張ります! (2014年11月6日 5時) (レス) id: 19e2cf9ec9 (このIDを非表示/違反報告)
蜜甘 - とてもおもしろいですこれからも更新頑張ってください! (2014年11月5日 18時) (レス) id: 6a4a3a7dce (このIDを非表示/違反報告)
スズ - すごく面白いです!今一番はまってます!!更新頑張ってください!!! (2014年11月5日 16時) (レス) id: 90f76f9e5d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:トリ x他1人 | 作成日時:2014年9月30日 4時

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