【HQ!!】千鳥山出身、烏野の脳VII【男主】

対烏野町内会 ページ8

一週間経ったので鍵を外します
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目と鼻の先から聞こえてきた破裂するかのような衝撃音。ボールが美しい弧を描いたのを見届けたあと、そのまま僕はボールの勢いに負けて重心が思いっきり傾いたためフライングで衝撃を殺した。



影山「(綺麗な、パスだ。)」



影山が後に、まるで時間が止まっていたように感じたと語ることを僕はまだ知る由もない。



影山「ナイスレシーブ！」


月島「ちょっ天野さん危なっ、」


澤村「日向お前こっちだ！！」


日向「アイタッ！せ、センター！！」


田中「いけぇ日向！！」



一瞬滞った時間が嘘かのように、今度はめまぐるしく時間が動き始める。一瞬消えた音がまた再び熱を持ったようで、一斉に耳に雪崩れ込んでくる音に少しだけ顔を顰めた。


このまま床に寝そべっていても仕方がないため、床に手をついて上体を起こし構え直す。

影山が先程一瞬だけ見せたサイン通り、日向が早いテンポでセンターに入っていった。
そしてそこに寸分の狂いもなく運ばれる素早い影山のトス。

日向だけが追いつけるそのトスは相手のブロックだけを置き去りにして、次の瞬間には変人速攻が向こうのコートに叩きつけられた。



「うおぉお！？なんだ！？」

「すっげぇ跳んだなオイ！！」

「すっげぇドンピシャなトス……。」


日向「よっしゃー！！」
影山「うしっ！」


田中「ナイス日向影山！」


澤村「天野ナイスレシーブ！」



ポカンとなる向こうのコートと比べて、ワッと勢いよく盛り上がる僕らのコート。影山と日向が同時にガッツポーズをしたのを横目で見ていれば、横から伸びてきた澤村先輩の大きな掌に髪の毛をぐちゃぐちゃにされた。



澤村「あのヒゲにサービスエース取らせなかったのはデカいぞ！」


東峰「え、大地…？今ヒゲって言」


澤村「東峰のサーブをAパスなんて流石だな！！」


東峰「大地お前って基本優しいキャラじゃなかったっけ…？？」



明らかに東峰先輩に声をかぶせている澤村先輩の笑顔が眩しい。不憫すぎる東峰先輩を無視していいのかと多少迷いながらも、澤村先輩がそうしているのならいいのかと納得して僕も澤村先輩に頷いた。



東峰「揃いも揃って無視…？？？」


西谷「(東峰に肩ポン)」


東峰「その憐む目やめろよっ！？」





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