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ーー遠い遠い昔、とある村に一人の少女が居りました。少女は、ある夫婦の元に常人とは違う見目をして生まれてきた。



何の変哲もない小さな村で生まれた少女は、その神秘的な容姿から両親は愚か村人たち全員から恐れられた。白く滑らかな絹のような髪、白い睫毛⋯⋯そして、その色違いの瞳。



両親ともに、異国の者では無いのにその少女は異国人のような容姿をしていたことに夫婦はその不気味さに泣き崩れた。



ーー妻は己の娘を、娘として認められず生まれたばかりの少女を拒んだ。夫も妻と同様、望みに望んだ果てに生まれた少女を己の子とは見れなかった。


寧ろ、恐ろしい化物でも見るように今しがた生まれ産声を上げる゛ソレ゛を遠ざけた。その場にいた産婆は、あまりの恐ろしさにわなわなと震え小さな悲鳴を上げるのみ。



ーーそうして、幾らか時間が経った頃。少々落ち着いた夫は、白い布に包まれた我が子である少女を抱き上げた。そして、何を思ったのか夫はとある場所へとその足を向けた。

妻は、あまりの衝撃に動けずにいるため産婆に後を託し家を出て行ったのだった。




ーーその後、少女がどうなったのかは誰も知らない。執筆状態:連載中






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作者名:千本桜 | 作成日時:2021年12月22日 17時

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