My Only Love ーReo.Sー

case 14 ページ14

『何これ』

会社を出る時に玲於くんにメールしたら、なぜか一緒に買い物行くと言い出して
家の近所のスーパーに着くと既に玲於くんは居て、持ってた買い物カゴはお菓子でいっぱいになっていた。


『誰がこんなに食べるの？』
「俺」
『いつ？』
「今日？」


今日の玲於くんはすごくテンション高くて、とにかく何かと構って欲しそうに見える。


家に来るのがそんなに嬉しいのかな…。

そんな玲於くんを見てると自然と笑顔になってくる。


『今日食べる分だけにしなよ。』
「えー、全部食べるしっ」

『…キュウリ入れるよ？』
「……ごめんなさい」


玲於くんの嫌いなキュウリで脅すと、しぶしぶお菓子を棚に戻しに行った。


玲於くんが飲む為のオレンジジュースと、ハンバーグの材料を追加で入れてレジを済ませる。




外に出ると、玲於くんが私の持ってる買い物袋をスッと持ってくれて




「ん」



にこっと笑って、空いた方の手を私に差し出す。


子供みたいと思ってたら

不意にこういう大人びた表情して


その度ドキドキするのを抑えるのに必死だ。




『…はい』


差し出された手を握って

2人で並んで、家に向かって歩きだした。

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