悪魔な女子の青春

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『…なんでこうなったんだっけ…』


「懐かれて中庭に放り出された」

「あ、ははは…」



そういうことで、3人とクララは中庭にいる

入間の手にはクララにつけられたリードが握られていた

完全にクララの巻き添えを食らったのだ



「入間ち！アズアズ！A！

何して遊ぶ！？」


「入間ち？」

「アズアズ？」

『A？』




「色々あるよ！

トゲトゲボール！ガブガブ絵本！

血みどろ家庭崩壊魔々(まま)ごとセット!!」


そういうクララの後ろにはどこから持ってきたのかわからない沢山のものが積まれていた


「決めた！魔々(まま)ごと!!」



『それ聞いた意味なくない？』

「入間様！A！逃げましょう！」

「えぇっ

でっでも…」



入間が躊躇っているうちに、それぞれの役職を決めたクララが




「はい！

入間ちはペットの犬

お願い(･･)ね！」

「わん;」


「入間様！！？」『入間くん！！？』


お人好し入間にとって最も弱い言葉である

お願い(･･)

見事に彼は犬役をすることになってしまった



「Aは私の夫で

アズアズは私の夫と不倫する隣人の未亡人ね！」


『え、私夫なの？』

「ふざけるな！

Aとの不倫は別に構わ、ない…こともない…


が！！！


そもそも入間様がペットなどと…」

『構わないこともないってどういうこと？？』

「いいよいいよ;

一緒にやろアズ君、A！」


…



「さっさと別れなさいなこの駄妻がッ！！」


『…ゆっ許してくれクララ

彼女の悲しみを埋められるのは、私しかいなかったんだっ……』


「ふっ2人ともうまい！！」



先程とは打って変わって熱演する2人

アスモデウスにいたっては頭にお花まで付けている



「どりゃーーー！！」


「どわっ!!?」『うわっ！！？』



しかしそんな迫真の演技などに構わず

クララは二人の仲を切り裂くように斧を振るった


「何をするか貴様ッ！？」

『危ないよ！？』


「修羅場修羅場！！

ほら入間ち止めて！」


「えぇっ

いっ犬にどうしろと！？」





犬役が何気に1番ハードだったりするのでは？

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