世界恣意的愛2

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ほんとに、わかりやすい。
まふまふさんも、そらるさんも、アンさんも
ほら、そんなにわかりやすいから真白気づいちゃってるよ？

そらるさん達は俺が黒幕なんじゃないかって、疑ってる。
でも残念ながら、黒幕ではないんだよ。
黒幕はとある組織だからね。正しくは黒幕ではない

ただ、裏切り者ではある。



元々、この組織に入ったのもこのためだった
なんの情もなかった
ただ、任された任務をまっとうするだけ。

同情も蔑みもいらない



なのに、なんでだろうね

本当なら、周りの変化に気づいてしまって焦っている真白を見て、喜ぶべきだ。
だって今の真白は少しの感情の変化にも敏感で
ちょっとしたことで暴走してしまうのだから。

俺達の狙いはただ一つ
真白を暴走させて真白と革命派と反革命派を潰し、能力のない無能な人間を消すこと

あわよくば、この組織も。



まぁだからつまりは俺も死ぬってことなんだけどね。





｢ウォルピス、｣






名前を呼ばれて振り返るとSouくんといすぼくろがいる。
2人は全て知っている。
幼馴染だからね
俺がなんであの組織の言いなりなのかとか全部知ってる


ほんとは、巻き込みたくなんか、なかったのに







｢俺はまだ死にたくない。ウォルピスや真白にも、死んで欲しくない｣


｢…俺も、だよ。ウォルピス｣


｢そっ、か…｣







じゃあ、敵だね

俺が笑って言ってやると2人は泣きそうに笑って言った






｢敵なんかじゃない｣


｢俺達がお前を止めてみせるよ｣






頼もしくなったもんだ、2人とも







｢じゃ、あ…お願い、しようかな｣








俺を殺してでも、真白達を救ってくれ


何言ってんの、お前も死なせないよ









本当は、俺だって
こんな風にはなりたくなかった









『本当は』






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