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kyomo ページ9

住むと決まる前から抱いていた疑問がある。


大我は一体何者なのだろうか。


普通の大学生の一人暮らしであれば1Kあれば充分だろう。しかし大我の家は3LDKといったところだろうか。大学生じゃとても払えない家賃であるはず。


『北斗、俺は何者なの?って顔してるね?(笑)』


「え、うん、ごめん。そんな詮索するつもりはなかったんだけど。」


『いいよ、俺たちは今日から友達でありルームメイトでしょ?秘密は無しだよ、フフッ』


『kyomoってアーティスト、聞いたことある?』


あ、たしかそれは


「うん、あるよ。俺は音楽疎いんだけど、友達がそのアーティストの曲に今ハマってるとかって言ってた。」



『俺、その本人なの、俺がkyomo』


俺は改めて、とんでもない人に拾われたという思いでいっぱいだった。

まさか大我が、あの時歌っていた彼がアーティストとして活躍しているなんて!


でもこれで合点がいった。大我はやっぱりあの時の彼だし、歌が上手くて歌うことが大好きなのだと。
昨日あんな夜更けに公園で聴いたのも彼の歌声に間違いないだろう。
この大学生年代にしては豪華な部屋も彼が人気アーティストだからだろう。


「俺も友達にCDのジャケットとかで顔を見せてもらったことはあったけど、メイクが濃いからまさか大我があのkyomoさんだったなんて…」

『驚くのも無理ないよ、俺の両親もライブでは未だに人が入れ替わってるんじゃないかって疑ってくるもん(笑)』




『そういえば北斗さ、今日2限からって昨日寝ぼけて俺に何回も伝えてきてたけど、時間大丈夫?』


しまった…大我との新鮮な会話に夢中になり、時間を完全に忘れていた。

「ヤバイ、ありがと大我、荷物は今週末にでもアパートから運び出すから。あとは連絡します!」

『わかった、気をつけてね』

「うん、じゃあまたあとで。」

『いってらっしゃ〜い』

「行ってきます!」





なんて気持ちの良い通学時間だろう。

久しぶりの遅刻は確定したが、大我との朝の出来事全てがこれまでにないくらい俺の気分を晴れやかで幸せにさせてくれた。

遅刻の代償→←契約



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設定タグ:SixTONES , 松村北斗 , 京本大我
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しば(プロフ) - ぽんさん» 報告ありがとうございます!以後気をつけます!また何かありましたらコメントお願いします^ ^ (2020年9月22日 0時) (レス) id: 4f2125b82d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:しば | 作成日時:2020年9月21日 23時

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