【◇】 敵 と 味 方 。

episode.24 ページ27

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帰る準備をしているとコンコンと
マネ室のドアを叩く音がした




｢はーいっ｣




そう言って勢いよく開けると
そこには帽子を斜めにかぶった一也先輩の姿と、
同じく斜めにかぶった倉持先輩がいた




｢おーA、お疲れ｣


｢お疲れ様です｣


｢ほんと御幸くんってAのこと大好きだよね〜｣




幸先輩がニヤニヤ笑いながら言う
一也先輩を見るとニヤっと笑って、




｢なんだよ、わりぃーかよ｣



と自慢げに言ってきたから｢やめてください｣
と言ってドアを閉めようとした




｢ちょ、おいおい｣


｢お前がちんたらしてるだからだろ｣


｢まーまー倉持くん。そう怒るなって｣


｢さっさとしろ｣





｢あーこえーこえー｣と言って救急箱の中をあさる
探してるものが無かったのか視線で私に合図をする一也先輩





｢あー！この絆創膏ですか？見つけましたよ！｣




なぜだか分からないけど沙月が見つけていた
一也先輩の表情は笑ってるけど笑ってない




｢どーぞっ、一也先輩♡｣




｢貼ってあげますね♡｣と言って勝手に貼り出す




｢自分で貼るからいいわ｣


｢…ぷっ｣


｢……何笑ってんだよ倉持。ばれてんだぜ？｣


｢いやーお前が面白くてな、ひゃは｣




２人はなんだかんだで仲いい、気がする




｢ついでに言うなら〜…Aに貼って欲しいかな｣


｢ばーかなこといってないでさっさと帰って!!｣




幸先輩が言うと２人は｢｢……うっす｣｣と言って
渋々帰っていった







...........




｢幸先輩って何者なんですか?!｣




｢あの２人は下僕みたいなもんよ｣





｢｢かっこいい…！！｣｣






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