【◇】 敵 と 味 方 。

episode.21 ページ24

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春乃とタンクを作っていると、
栄純が勢いよくこっちに向かって走ってきた





｢A！！！！俺のユニホーム！

縫ってくれ！！！穴あいてるし！ボタンもとれた！

あ！！！！不器用なAにはむずか、…ぐはっ｣


｢だーれが不器用だって？？｣




うるさい栄純の腹に1発パンチをくわえた
ほんとうるさい、うるさすぎ




｢A〜、俺のやつも縫っとけるか？｣




のこのことやってきてのは一也先輩と倉持先輩と
翼先輩だった。

イケメン率、たかっ。




｢…一也先輩、できそうですけどね｣


｢まあできるけど時間ねぇんだよね。

誰かさんにはピッチングしろしろうるせぇし｣


｢？！なんだと！御幸一也！！！｣


｢いや別にお前とは言ってないじゃん｣


｢ぐぬぬぬぬぬ…！！！｣




｢んじゃ頼むわ｣と言ってほいっと私に投げる
一也先輩。




｢今日も可愛い！｣




翼先輩はあいっかわらずそういう事を言ってくる




｢今度俺のもお願いな！｣




｢了解ですっ｣と笑顔で言うと
｢あー可愛い｣との声が聞こえたけど無視



どころで、倉持先輩。
あなたは一体、





｢何しにきたんですか？｣


｢あぁ？御幸の付き添い、ひゃは｣


｢……てっきりぼっちには慣れてるのかと｣


｢待ってAそれどーゆー意味｣


｢いえいえ特には。｣




一也先輩がくいついてきた。




｢あれ？！一也先輩と倉持先輩じゃないですか！
ここで何やってるんですか？？｣




いつの間に翼先輩がいなくなっていた
｢くそ、翼のやろう｣と倉持先輩が呟く。




｢ユニホームですか？私縫いましょうか？｣



そう言う沙月に一也先輩は冷たく、




｢Aに頼んだからいいわ｣




と言って倉持先輩と共に去っていった





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｢ねぇねぇ。それ御幸先輩のでしょ？

うちに縫わせてよ！！｣



部活が終わったあとのマネ室。
家に持って帰ろうとカバンに入れようとしたら
沙月が言ってきた





｢いや、頼まれたから自分でやるけど｣


｢え？だって沢村のもあるんでしょ？

ならうちが１つやるよ？｣


｢あるけど大丈夫。

頼まれたことは自分でやりとげたいから｣


｢いいよ、うちやるから貸して？｣




やばい、しつこすぎる。
さっき一也先輩に｢ぜってぇお前がやれ｣
って言われたばかりなのに無理そうです




｢自分でやるって言ってるんだから

大丈夫なんじゃないの？？｣




春乃、あなたは天使だ。

春乃の一言で沙月は静かになった。




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