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御幸side.02 ページ20

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「そんならさ、全部俺にぶつけろよ」




歯を食いしばりながら少し涙目になった彼女の表情は俺の何かをくすぶった。


俺にもその"何か"なんて分かんねぇけど


気づけば俺は彼女の頬につたっている涙を
拭っていた




「え、ちょ、なんですか…。」

「…泣きたい時は泣け」



そう言うと彼女は

勢いよく俺に飛び込んでくる




「はいはい、辛かったよな」

「はぃいいいい〜…!」




涙声で言う彼女はどこかほんとに弱々しくて。
守りてぇな、なんて思った




「あのよぉ、取り込んでる中わりぃけどさ。俺らのこと忘れてねぇよな?ひゃはっ」



呆れたかのように倉持が割り込んできた


まあ、実際、




「忘れてたわ」

「御幸、ぶっころな」

「倉持先輩!俺も!俺も混ぜてください!」




なんだかんだでこうなる

俺の胸の中にいたAがくすくすと笑っていた




「どうした?」

「落ち着くな〜って」



泣いたせいで目が腫れてるけど

笑顔そのものは彼女だった



俺もさすがに安心した




「言っとくけど、まじで俺らはAの味方だからな?俺達を信じろ」

「は、はいっ」




彼女が気まずそうに「か、一也先輩」と言い出したからどうした?と聞くと照れながら、




「勢いよく飛び込んですいませんした」

「あーそんなんいいよ」



笑顔で答えた俺に色々な罵声がとんでくる
メガネとかぼっちとか…まあそんなん気にしねぇ




「A、負けんなよ」

「お前なら大丈夫だから」

「何でもあったら俺に話せよ!!」



俺達はそう言ってAの家を後にした





.



.



1つ引っかかる



_あの"何か"って俺の



_____理性、なのか?




.

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やきゅ。(プロフ) - ありがとうございます!!!ほんと良かったです(笑)はい!!頑張ります!!!! (2016年9月18日 23時) (レス) id: 8b96d83d0b (このIDを非表示/違反報告)
月の下(プロフ) - 完結おめでとうございます!最後みんな仲良くなってすごくよかったなぁ〜( ´ ▽ ` )って思いました!これからも頑張ってください!! (2016年9月18日 21時) (レス) id: 8e9e795255 (このIDを非表示/違反報告)
やきゅ。(プロフ) - もっさんズさん» 初めまして!!ありがとうございます!!そう言って頂けるだけで嬉しいです(;;)こちらこそこんなつまらない作品を読んで下さりありがとうございました!!! (2016年9月13日 5時) (レス) id: 8b96d83d0b (このIDを非表示/違反報告)
もっさんズ(プロフ) - おつかれ様です!更新おつかれ様です!楽しかったです!ありがとうございました! (2016年9月13日 0時) (レス) id: 08bfc6c823 (このIDを非表示/違反報告)
やきゅ。(プロフ) - もっさんズさん» 初めまして!!(´∀`*)本当ですか?!すっごく嬉しいです…(;;)ありがとうございます!!頑張りますっ!!!! (2016年9月9日 6時) (レス) id: 8b96d83d0b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:やきゅ。 | 作成日時:2016年7月17日 21時

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