ラッキースケベから始まる恋はあるのか (ページ9)

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9話ページ9

次の日の朝、エースはいつものエースに戻っていた「よくよく、考えると監督生だし、ノーカン」らしい、まぁよくわからないが、いつものエースに戻ってよかった。

A「それにしても、なにかあった？？」

エースの目の下には明らかによく眠れていないであろう隈ができていた
エースははぁ、とため息を吐き「昨日の課題のせいであんまり睡眠とれなかった」とふてくされたように答える

A「それは、なんかごめんね」

エース「ん～」

エースは眉を顰め眠気と戦っている、私の言葉に返す余裕もないみたいだ

フッと横を見るとデュースが唸りながら教科書とにらっめこをしていた

A「難しい問題あった？」

デュース「あぁ、この問題なんだが、何回解いてもダニエルの時速が300㎞を超えるんだ」

A「ダニエルは人？新幹線？」

う～んと悩んでいるデュースを横目に苦笑いすることしかできない
このままではデュースは単位を落としかねない、それは友人として阻止しなければ

A「デュース、もしよかったらオンボロ寮で勉強会する？」

デュース「えっ、いいのか？」

「うん」と返事をしようとしたとき「はぁ！？」と大きな声がする
目を向けるといつの間に起きたのか、エースが口を大きく開けて驚いた顔をしていた

エース「おまっ、は！？二人でか！？」

A「え、そうだけど」

「なにかあるの？」ときいても「いや、なんというか…男女二人きりというのは…」と煮え切らない返事をする

A「エースも勉強会くる？」

エース「はぁ！！！！？」

またもや大きな声を出す

エース「そんなに男をホイホイ呼ぶな！！！」

A「えぇ、今まで普通に来てたじゃん…」

「そうなんだけど～」と顔を手で覆い唸っている
やはりエースは課題の疲れが残っているのか調子を取り戻せていないみたいだ

A「じゃぁ、エースは勉強会来ないの？」

エース「行きますけど！！！！？」

エースの今日一番の大声にさっきまで寝ていたグリムが目を覚ましてしまった