２７ ページ28
｢んで、何でこんな体調やのに家に帰ってきたん｣
『ココ最近の呪霊が引き起こした事件に姉さんが関わっていてな……家になにか手掛かりがある可能性があって、何か理由がないと姉さんが呪霊達と協力するとは思えない』
｢また姉さんかい、こないに大騒ぎしとるんやから何れ情報は入ってくると思うで？｣
それじゃ、それじゃダメなんだ。
じっとして居られない。俺が探して俺が聞かないとダメなんだ。
『芥家の事を調べられるのは俺だけだろ？それで姉さんの事が見つかんなら俺は姉さんについて調べ続けるよ』
｢はァ……なら、頼れる人間呼びや
病人が一人でやってええ作業やないで｣
『病人では無いんだけどな、まぁ、直が助けてくれるんなら、すげぇ助かる』
｢お前やから助けるんやで｣
それじゃあ、と布団を剥がして立ち上がろうとするが直ぐに布団をかけられて、｢先に粥食べて休んでから｣と言われてしまった。手助けしてくれるのは有難いと思ってしまった自分が居たが、やはり直に頼ってしまったのは少し失敗だったかもな……
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
熱も少し下がり、普通に動けるようになってから、乱雑に荒らされてしまった書斎を二人で調べることにした。本を取っては端によけ取ってはよけを続けて、1つの抜け道を見つけた。
｢なんやここ｣
『俺も知らない……暗いから明かりを撮ってくる』
俺は明かりを取って、直と二人で薄暗いその道を進んだ。歩いていると直がピタリと足を止めた。
｢なんや、行き止まりやないかい｣
『え？』
前方をライトで照らしてみればまだ道は続いている。しかし直がこんな場所で嘘をつくとは思えない。
『……俺にはまだ道が続いて見える』
｢！なんや、結界かい……恐らく俺は入れん、一人でいけるか｣
『行けるわ、俺をガキかなんかかと思ってないか？？』
直を置いてそのまま道を進むと一つの古くさい扉を見つけた。しばらく開けられていないような扉は少し力が必要だったが簡単に開いた。
そこには、何かしらの儀式を行いそうなモノが置いてあったり実際術式が刻まれた跡が残っていた。
最近開けられた形跡が無いのであまり関係は無いかと思ったが、ふと一冊の本が目に入った。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1073人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「呪術廻戦」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
雪だるま - 続編おめでとうございます！更新楽しみにしてます！ (2021年4月10日 15時) (
レス) id: db12e25c78 (このIDを非表示/違反報告)
雪マカロン - 続編おめでとうございます！これからも、更新頑張ってください！ (2021年4月6日 11時) (レス) id: c9091179e7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：杜若 | 作成日時：2021年4月6日 7時
