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七海から虎杖が目を覚ましたと聞いたAは急いで虎杖の元へと向かった。

部屋に来たAを見てソファに座っていた虎杖は、「A!」と言って笑って手を振ったが、呼ばれた当の本人は表情を変えずに虎杖の横へ行き、ソファの背もたれの部分を掴みグイッと顔を近づけた。

突然の事に驚いたのか虎杖は言葉にならない声が出てしまっている。


『悠仁、姉さんに会ったな?』

「え、えっと」

『俺と同じ髪色をした女に会っているはずだ。適当言って言い逃れは出来ないぞ、お前には姉さんの残穢が残っていた』

「……会ったけど、目的は俺っていうより宿儺の方に用があったっぽいって言うか」

『宿儺ァ?』


当の本人は無意識なのだろうが、Aがどんどんと距離を縮めていた時だった。浮かれた声で「A〜!傑が自慢してきたんだけど」と五条が部屋に入ってきたが二人の状況を見た途端叫び、急いでAの後ろに行き、そのままAを抱えて3歩ほど下がった。


「Aと悠仁の仲がいいのはいい事なんだけど!今のは近いよね!近い!」

『ッだァ〜!耳元で騒ぐな!大事な話してんだけど!』

「先生達って本当に仲良いよね」


すぐに五条を引き剥がして話を戻した。雪凪の事限らず両面宿儺が関わっていることに少し嫌気がさしているからだ。

本来自分が取り込むはずだった両面宿儺、どれもこれも高専の回収が遅いのが悪い。


『おい宿儺、姉さんと何話した』

「さァな?だが、このままいけばいずれ争いは起きるだろうな」

『チィッ!コレだから呪霊は嫌いだ』

「お前は姉と似ているようで全く似ていないな」

『はァ?お前が姉さんの何を知ってんだよ!!』

「知っているぞ、彼奴が何をしたのか、何を目的としているのか
貴様よりな」


思わず拳を握ってしまうが、殴ったところで虎杖にしかダメージがいかないのは分かっているため強く握るだけで収めた。


『お前がそういう態度を取るなら俺にも考えがある
中止されていた"アレ"を進めればいい話だ』

「…"アレ"?……ねぇ、A本当に僕達に何隠してるの」

『言わねぇ、お前にも隠し事の一つや二つあるだろ
じゃあな悟、虎杖悠仁』
__________________
「フルネーム……今フルネームで……」

「Aは家の関係で呪霊が大嫌いだからね」

「それなのに俺に合わせるの本当に先生どうかしてるよ」

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雪だるま - 続編おめでとうございます!更新楽しみにしてます! (2021年4月10日 15時) (レス) id: db12e25c78 (このIDを非表示/違反報告)
雪マカロン - 続編おめでとうございます!これからも、更新頑張ってください! (2021年4月6日 11時) (レス) id: c9091179e7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:杜若 | 作成日時:2021年4月6日 7時

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