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時が過ぎ、虎杖は任務中映画の話で意気投合した順平の高校へと来ている。
外には帳が降りており、体育館には生徒達が意識を失った状態で倒れている。
「様子を見に来てみれば、お邪魔だったかしら真人」
「芥……べっつに〜?」
真人と呼ばれた呪霊は、順平から離れ階段上にいる雪凪の横に行き肩に腕を回した。その腕を剥がして階段を下る雪凪に虎杖は少し警戒をする。
「別に怖がらないで前にも言ったでしょ、まだ殺すつもりないって」
「なんで呪霊と手を組んでるんだ」
「相変わらずキミは質問が好きだね、玉藻体頼んだわよ」
雪凪は虎杖の首を掴み壁へ押し付けたと思ったら、そのまま床に放り投げた。手をパッパと払ったと思ったら床に倒れている虎杖を睨みつけた。
「雪凪はよう触れるわこんな人間……さて、そっちの人間には興味が無い真人あとは任せたぞ」
「え?いいよアレの中に居るんじゃないの?」
「虎杖悠仁が死なん限り戻ってくる、外で見ておるわ」
そう言って雪凪(?)は来た階段の方へと戻って行った。真人は雪凪を目で追ってからため息をついた。
「ったく、わざとか知らないけど殺し損ねたな……でも、二度目は」
「順平!逃げるぞ!」
「え、え!?」
虎杖は咄嗟に順平を抱えてその場から走り出した。
「どうせ出れないのにご苦労さまだなぁ、まぁ俺の仕事は時間稼ぎ死なない程度に殺すだけだ」
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『!この呪力、噂のツギハギ呪霊の……行くか』
感じた所へ向かうと帳が降りているが、この帳から件の呪力を感じる。迷わず中に入るが少し遅かったようで、七海が何処かへ連絡しており、帳も閉じ始めていた。
「悠仁!悠仁!」
『あー、君誰?』
「え、あ、吉野順平です…」
『順平くんね、悠仁の傷見るからちょっとこっち見せて……え?』
何で姉さんの残穢が、虎杖悠仁に付いてるんだ。
会ったのか?
なんで、なんで……俺じゃなくて、コイツとは会うんだよ、姉さん。
『おい宿儺、悠仁の怪我治しとけよ』
「ハ!言われんでも治す、小僧には今死なれては困るからな」
宿儺が言葉を返してくるとは思っていなかったので少し驚いた顔をしていると七海がこちらへと歩いてきた。
「芥さん、どうしてここに来ているんですか」
『よ、七海…あー、ま、ツギハギ呪霊の呪力感じ取ってな、急いできたんだよ
それよりこの子、呪霊みえてるみたいだから保護してあげて
俺も着いていく』
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雪だるま - 続編おめでとうございます!更新楽しみにしてます! (2021年4月10日 15時) (レス) id: db12e25c78 (このIDを非表示/違反報告)
雪マカロン - 続編おめでとうございます!これからも、更新頑張ってください! (2021年4月6日 11時) (レス) id: c9091179e7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:杜若 | 作成日時:2021年4月6日 7時