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名前が呼ばれた気がして、目を開くといつの間にかベンチに寝かされていたようだ。目を擦りそちらを見ると、服が血塗れの五条と夏油が立っていた。
周りを見渡すがあの甚爾さんは居ない。私の幻覚だったのだろうか？と少し悲しい気持ちになる。
夏油が｢大丈夫かい？｣と心配そうにこちらに手を伸ばしてきた時だった。彼の事を五条が後ろに引っ張ると同時に、私の後ろから先程夏油が立っていた位置に呪魂の武器が突き刺さっていた。
呪魂の暴走なんて、幼い時以来で、多分甚爾さんが死んだ事によって精神が不安定になっているから、と理由が結びつき、急いで夏油に謝ろうとするが、目の前の二人は私ではなく私の後ろを見ていた。
そこには、次の武器を構えた先程の甚爾さんが立っていた。
『…！と……ダメ！！二人は敵じゃないから攻撃しちゃダメ！！』
ギュッと甚爾さんを抱きしめ、攻撃を止めさせる。先程まで上がっていた右手はゆっくり下ろされ私の背中を撫でてくれる。
｢A、ソイツ、どういう事だよ。
俺が殺したアイツにそっくりじゃねぇか｣
”俺が殺した”に一瞬ピクリと反応してしまう。やっぱり甚爾さんを殺したのは五条なんだ。少し手に力が入るが、二人にしっかりと向き合った。
『私も、わかんない。
多分、私の呪魂が暴走して……
彼呪力なかったでしょ？…だから多分魂の形を真似て居るんだとしか……』
｢じゃあ何故、暴走したんだい｣
『それもわかんない、でも、前にも家でボロボロになった時に呪魂が暴走した事があるから……
あの人にボロボロにされた事によって、だと思う。』
私だって、この状況が理解出来てない。
でも、一つ言えるとしたら。
『……ごめんなさい。
私が、彼に呪いをかけてしまったんだ……』
＿＿＿＿＿＿＿＿＿
夜蛾先生に報告した際に気が付いたが、私の呪魂の五つのうち一つが消え四つになってしまっている。
そのことから、五条達に適当に説明した内容が原因だと話が通った。
『……話は出来るの？』
｢……あ"ー…っ……｣
何かを喋りかけたがすぐに口を閉じてしまった。
でも、頑張れば意思疎通は出来そうだ。なら少しは安心か……
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七巳流 - 答えられないのだが、パスワード教えてくれ。 (2022年7月16日 12時) (
レス) @page33 id: 5347ef430e (このIDを非表示/違反報告)
ゆかり - 完結おめでとうございます。素敵な小説でした。次の作品「10譛?1譌･19譎よｸ玖ｰｷ-繝上Ο繧ｦ繧｣繝ｳ」のパスワードを教えてください。 (2021年7月14日 7時) (レス) id: be99c0bfdf (このIDを非表示/違反報告)
ツバメ - 完結の後話も甚爾さんと夢主さん絡みの事なのでしょか？ 見れないですもっともっと出来れば二人の事見ていたいです (2021年7月13日 1時) (レス) id: e61b67cd9c (このIDを非表示/違反報告)
つばめ - 悲しい所もあるけど甚爾さん達の所もっともっと続きが見たい甚爾さんと五条さん絡みも (2021年4月29日 1時) (レス) id: e61b67cd9c (このIDを非表示/違反報告)
杜若(プロフ) - マリアさん» コメントありがとうございます！甚爾さんの話書きたすぎてこじれた結果がこの作品です……のんびりゆっくり更新しますので気長に待ってもらえれば嬉しいです…… (2021年4月4日 12時) (レス) id: 06c98d5373 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：杜若 | 作成日時：2021年4月3日 9時
