【伏黒甚爾】師匠に呪いをかけました。【呪術廻戦】

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小学生の頃のお付きの人はまだ好きな人だったから、好きな事が話せた。私が知らない事は全部お付きの人に聞いてた。


『ねー、禪院の甚爾って人何者なの？』

｢！お嬢様、どこでその情報を……その人物はですね、天与呪縛によって、呪力が一切ないのです…その為、禪院家で冷遇を受けておると聞いたことがあります。｣

『えー、めんどくさいなぁ、禪院家』

｢お嬢様、将来嫁ぐかもしれない所を面倒だと言ってはいけません。それに、呪力やお嬢様のように強い力を持っていれば変な待遇は受けません。｣


私が言ったのはそういうことじゃないんだと言いたいけれど、甚爾さんに内緒にと言われたから秘密にしないと。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿
お付きの人が変わった話は……蛇足だな。


中学生の頃私は、甚爾さんが東京の方に居ると聞いたため、休み等を利用して東京に行った。
まぁすぐには見つからないと思っていたのだ。


『あ！見つけた！……え』

｢？…！！おま、園谷の｣

｢あら？甚爾くん知り合い？｣


見つけたその人の隣には、黒髪で少しくせっ毛の女性が立っていた。とても優しそうというのがオーラで伝わってくる。


『あ、はじめまして。園谷Aです。
甚爾さんとはちょっとした、親戚？みたいなものです』

｢まぁ、そうだったの？甚爾さん全然家の事話してくれないからうれしいわ｣

｢余計な事話すなよA｣


名前を呼ばれてドキリとする。

でも、ダメだ。

甚爾さんがせっかく掴んだ幸せなんだろうから。


｢お前なんでここに居る｣

『家が嫌で休みはこうして遠出してるんだよね』

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