19 ページ20
奥さんは私にすっごく優しくしてくれた。
私が家族の事を嫌っていると知っているからか私の身の回りの話は全然聞いてこないし、むしろ最近の甚爾さんの話しやら自分の話をしてくれる。
とても優しい人。
私にも優しくしてくれた。
これは、直感で負けた、というか甚爾さんが好きになる理由も納得出来た。
__________________
『……めちゃくちゃ話しすぎた気がするからここでストップ』
「ふーん……アイツ、奥さん前ではどんなだったの」
『私が居る時は普段通りにするようにしてたけど、結構愛妻家だよ。』
隣の五条は想像出来ね〜と両手を上げている。
まぁたしかに、戦ってる時だけ知ってる五条からすればあれは想像できないか。
ふと、夏油の事を思い出す。……今何してるんだろアイツ。
『五条は変わんないでよね〜
……あ、別に口調は変えてもいいけど、変えようと努力してるんなら何も言わないし』
「……お前も、変わんなよ。」
『変わるつもりは無いよ
だって、あんた一人になるし、あんた私よりすんごい強いけどさ、ぱっと目を離すとめちゃくちゃ先に進んでんだもん』
「お前、はーー……ホントお前」
語彙力無くなってるけどコイツ。
大丈夫か?
まぁ、硝子も居るけど、硝子は硝子で別の事で忙しいからね。
『何度も言うけど、私置いてく側も置いてかれる側も嫌いなの。だからアンタに必死で追いついてやるから』
「……それ告白?」
『はぁ!?何言ってんの!?人が大事な話してんのに!殴るよ!!』
「じょーだんだっつーの……後ろの仕舞え仕舞え」
『後ろの?……わーーっ!甚爾さんダメだって任務以外で出てきちゃ!』
五条に言われ後ろを見ると、右手を握りしめ振り上げている甚爾さんが立っている。私が止めても腕は振り上げたままで「殴゛る゛」とまで言い出している。仕方ないのでぽんと触れる程度に軽く五条を殴り私が殴ったからもういいと言うと少し止まったが、「弱゛い゛」と引かなかった。
「ぷ、お前らコントでもしてんのかよ」
『五条アンタ殴られそうになってんのよ!?
……分かった、言い出した私が悪いんだから私を殴って』
「!ゔ」
『あー、また喋れないフリ!私を殴るか、大人しく帰るか!』
すると嫌、と言わんばかりにギュッと抱きついてくる、離してと背中を叩いても話してくれる気配はない。
「…お前、変なのに好かれんな」
『何?まだ冗談続いてんの?』
698人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「呪術廻戦」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
七巳流 - 答えられないのだが、パスワード教えてくれ。 (2022年7月16日 12時) (レス) @page33 id: 5347ef430e (このIDを非表示/違反報告)
ゆかり - 完結おめでとうございます。素敵な小説でした。次の作品「10譛?1譌・19譎よク玖ーキ-繝上Ο繧ヲ繧」繝ウ」のパスワードを教えてください。 (2021年7月14日 7時) (レス) id: be99c0bfdf (このIDを非表示/違反報告)
ツバメ - 完結の後話も甚爾さんと夢主さん絡みの事なのでしょか? 見れないですもっともっと出来れば二人の事見ていたいです (2021年7月13日 1時) (レス) id: e61b67cd9c (このIDを非表示/違反報告)
つばめ - 悲しい所もあるけど甚爾さん達の所もっともっと続きが見たい甚爾さんと五条さん絡みも (2021年4月29日 1時) (レス) id: e61b67cd9c (このIDを非表示/違反報告)
杜若(プロフ) - マリアさん» コメントありがとうございます!甚爾さんの話書きたすぎてこじれた結果がこの作品です……のんびりゆっくり更新しますので気長に待ってもらえれば嬉しいです…… (2021年4月4日 12時) (レス) id: 06c98d5373 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:杜若 | 作成日時:2021年4月3日 9時