黄瀬クンは、ただの幼馴染です-3-【黒子のバスケ】 (ページ12)

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横にいる涼太が、まずいという表情をしているのが分かるが、あくまでも表情に出さないようニコリと笑う。

『そうですか、まぁ……私はそう思いませんけど。誠凛は強くなる、私はそう確信して誠凛に居ます……涼太、アンタは女共がうるさくなるからどっか行って別の人呼んで』

｢可憐なお嬢さん、これは運命の出会いだとは思いませんか？宜しければ俺が水道の場所を教えますよ｣

『カレンナオジョウサン……いえ、案内はレギュラーの方じゃなくていいです。アップあるでしょうし』

またキャラ濃い人に声をかけられたな……しかしその人も引かず、アップなら終わったし、としつこく言ってくる。

｢この運命の出会いを無駄にしてはいけな｣

『私彼氏居るのでそういうの困ります』

｢え｣

『あ、すみません。水道の場所教えて下さい』

横のコートで休憩していた人に声をかけ、水道の場所を教えてもらった。最初からこうすれば良かった。

｢彼氏持ちって……おい黄瀬どうした？お前も彼氏持ち知らなかったのか？｣

｢今、涼太って呼ばれたっス。……名前で呼ばれたの久しぶりで、ちょっと驚いただけっス｣
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番外編(試合進めると中途半端になりそうなので日常編)

｢そういえば、大牟田さんって、いっつも髪に緑のリボンつけてるな｣

日向先輩にそう言われ、近くにいた先輩達も確かにと言ってくる。私はそのリボンに触れ、フ、と笑った。

『好きな人に、初めてプレゼントって形で渡されたんです。だから、付けておきたくて』

一回リアルな魚のキーホルダー貰ったけどあれはノーカンだ。そーいやこれやるよポイ的なあれだから。まぁそれも家に大切に飾ってるけどさ。

｢……やっぱり女子ってそういうもの喜ぶのか｣

｢大牟田ちゃん、コイツになんか教えてやってよ｣

｢おいコガ！何言って！｣

『フム……私の場合好きな人に貰ったってことがありますし……大体普通の女の人が何を好むのか……普段身につけているものとかどうでしょう？髪をくくっているなら髪ゴム、髪をどこかでとめているならピンとかもいいかと』

すると、｢ピンか…｣と小さく言い、ありがとなと礼を言って言ってきたので、いえ、と返す。

『相田先輩とのグッドライフを』

｢おう……おう！？｣

｢あれ、大牟田ちゃん気が付いてたの？｣

『私、帝光中の主将に観察力があると言われたぐらいですから』